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【KANSAI万華鏡】空へつながる「光の道」 伊丹空港

自然・風景

【KANSAI万華鏡】空へつながる「光の道」 伊丹空港

更新 sty1808210008
画面の中央に太く滝のように輝く旅客機の着陸の光跡。離陸機は夜空に伸び上がる幾筋もの細い線を描く。誘導路を通る無数の光跡は滑走路の左右に長く伸びる川のようだ =兵庫県宝塚市から(比較明合成)(沢野貴信撮影) 画面の中央に太く滝のように輝く旅客機の着陸の光跡。離陸機は夜空に伸び上がる幾筋もの細い線を描く。誘導路を通る無数の光跡は滑走路の左右に長く伸びる川のようだ =兵庫県宝塚市から(比較明合成)(沢野貴信撮影)
大阪の高層ビル群をバックに伊丹空港を目指す旅客機。機体にはスターウォーズの特別塗装が施され街並みから浮かび上がった =大阪府池田市から(沢野貴信撮影)
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大阪の高層ビル群をバックに伊丹空港を目指す旅客機。機体にはスターウォーズの特別塗装が施され街並みから浮かび上がった =大阪府池田市から(沢野貴信撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 大阪キタの高層ビル群をバックに、黄色い旅客機が近づいてくる。機体後部には「STAR WARS」の文字が見える。伊丹空港に着陸するのか、高度を少しずつ下げながら飛行、ビルに紛れて、ファインダーから姿を消した。

伊丹空港上空を飛行する旅客機 (沢野貴信撮影)
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伊丹空港上空を飛行する旅客機 (沢野貴信撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 伊丹空港の愛称を持つが正式には大阪国際空港という。大阪府豊中市と池田市、兵庫県伊丹市にまたがり、バスに乗ればキタの繁華街まで30分という便利な立地。現在は国内線の拠点空港としてにぎわい、北海道から沖縄まで、約30の空港を結び、年間旅客数は1500万人を超える。

伊丹空港を離陸する旅客機 (沢野貴信撮影)
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 離着陸する旅客機を高台から撮影しようと、空港から6キロほど離れた宝塚市の山手台北公園に向かった。

 夜の公園は静寂に包まれ、旅客機のエンジン音は届かない。遠目に見える空港の敷地は300ヘクタールを超え、甲子園球場80個分、端から端からまで約3.7キロもある。1日に延べ370機が発着するというから1時間に26機の計算だ。

伊丹空港を行き交う旅客機(沢野貴信撮影)
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伊丹空港を行き交う旅客機(沢野貴信撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 旅客機の動きを光跡で表現しようと、超望遠レンズを用意した。東日本に接近した台風13号の影響だろうか、重さ約4キロの600ミリレンズも震えるほどの風が吹く。カメラとレンズに3本の三脚を取り付け、しっかり固定した。

伊丹空港を離陸する旅客機 (沢野貴信撮影)
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 午後7時半から、空港の運用が終了する9時までの光跡を狙う。

伊丹空港を離陸する旅客機 (沢野貴信撮影)
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 デジタル技術を利用した比較明合成という撮影手法を利用。シャッタースピードを30秒にして、160回繰り返す。静寂な空間に、シャッター音が響き続ける。宝石のような夜景を見ながら、待つこと1時間半、旅客機の離着陸が終了した。

 乗客の数や、目的地までの距離、滑走路の長さなどに応じて、航空会社はさまざまな旅客機を使用する。発着に必要な距離もそれぞれ違い、光跡に微妙なずれが生じる。専用のソフトを使って写真を重ねると“光の道”が現れた。

 ターミナルビルでは、大規模なリニューアル工事が進み、新たなにぎわいの創出に期待が高まっている。

 西から東、北へ、南へ-。多くの人を乗せて、伊丹空港を離陸した旅客機が空へ旅立つ。(写真報道局 沢野貴信)

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