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止まらぬ水「帰れない」 堤防決壊、橋・道路も流出 倉敷・真備町

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止まらぬ水「帰れない」 堤防決壊、橋・道路も流出 倉敷・真備町

更新 sty1807110016
決壊した小田川の支流、末政川からは、まだ水が流れ出ていた =11日午前、岡山県倉敷市真備町有井地区(彦野公太朗撮影) 決壊した小田川の支流、末政川からは、まだ水が流れ出ていた =11日午前、岡山県倉敷市真備町有井地区(彦野公太朗撮影)
浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の田畑 =11日午前10時1分、岡山県倉敷市真備町(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)
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浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区の田畑 =11日午前10時1分、岡山県倉敷市真備町(本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 広範囲で浸水被害があった岡山県倉敷市真備町地区で、大半の水が引いた現在も水没状態が解消されていない一画がある。大きな被害をもたらした小田川の支流で堤防が両岸で決壊。行き場を失った上流からの水が住宅地に流れ込み続けているためだ。急ピッチの排水作業で大半の水が引いた他の地域を尻目に、現場では土嚢を積むなどの応急対策が10日に始まったばかり。住民は自宅の被災状況を確かめることすらできず、不安を募らせている。(浜川太一)

小田川の支流、末政川が決壊し、いまだに水が流れ出ていた =11日午前、岡山県倉敷市真備町有井地区(彦野公太朗撮影)
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小田川の支流、末政川が決壊し、いまだに水が流れ出ていた =11日午前、岡山県倉敷市真備町有井地区(彦野公太朗撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 真備町地区を北から南に流れ、小田川に注ぐ末政川の流域。アスファルトを引きちぎるように寸断された堤防沿いの道路が、濁流のすさまじさを物語っていた。

 近隣住民によると、末政川は大雨の影響で増水し、小田川との合流地点から北に約1キロの地点で、橋が流失。両岸の堤防が相次いで決壊し、上を走る生活道路ごと押し流された。近くに住む女性(65)は西側の堤防が決壊した様子を目撃。「小田川が逆流したのか急激に濁った水が増え、川の西側から家が流されてきた」と話す。

 末政川の水量は平常程度に戻っているが、つぶれた民家や土砂で流れが遮られ、行き場を失った上流からの水が決壊した堤防から東西の住宅地に流入する事態に。真備町の大半で水が引いた11日午前も、倒壊家屋を含めて約20軒が水につかったままになっている。

まだ水が残る真備町有井地区 =11日午前10時20分、岡山県倉敷市真備町地区 (本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)
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まだ水が残る真備町有井地区 =11日午前10時20分、岡山県倉敷市真備町地区 (本社ヘリから、鳥越瑞絵撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 「まだ自宅の様子さえ見に行けていない」。浸水が続く区画に住み、避難所に身を寄せる男性(66)は、不安げにこう話した。自宅へ向かうには堤防ごと流された道路を通る必要があるため、避難後は一度も自宅に戻れていない。「1階部分が浸水して2階からボートで助けてもらった。家がどうなっているか心配だが…」と表情を曇らせた。近くに住む女性(65)は「雨がやんでから現場を見たときは怖くて泣きそうだった。亡くなった人も多く、心が痛む」と話した。

水の引いた田んぼで捜索を続ける自衛隊員ら =11日午前、岡山県倉敷市真備町地区(彦野公太朗撮影)
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水の引いた田んぼで捜索を続ける自衛隊員ら =11日午前、岡山県倉敷市真備町地区(彦野公太朗撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 現場では自衛隊員らが行方不明者の捜索を行う傍ら、10日朝から応急工事がスタート。重機で川から土砂を取り出し、土嚢を積んで流水を防ぐ作業を進めているが、11日午前も水の流入は止まっていない。作業員の男性(30)は「川の流れを正常に戻さないと、次の雨でまた洪水が起きてしまう。時間はかかるが、作業を進めるしかない」と額に汗を浮かべた。

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