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惨事物語る慰霊碑 開幕戦のルジニキ競技場

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惨事物語る慰霊碑 開幕戦のルジニキ競技場

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 ルジニキ競技場脇に設置されている慰霊碑=11日、モスクワ(共同)  ルジニキ競技場脇に設置されている慰霊碑=11日、モスクワ(共同)
 ルジニキ競技場脇に設置されている慰霊碑=11日、モスクワ(共同)
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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕戦が行われるモスクワのルジニキ競技場には、暗い過去がある。300人以上が犠牲になったとも言われる「ルジニキの惨事」。競技場脇には慰霊碑が設置され、市民には痛ましい記憶が深く刻まれている。
 悲しい事故は「レーニン競技場」の名称だった1982年10月20日に起きた。欧州連盟(UEFA)カップ(現欧州リーグ)2回戦で、地元ソ連のスパルタク・モスクワがハールレム(オランダ)を相手に1-0とリードし、終了直前に追加点を決めた。先に帰途に就こうとした観客と、スタンドに戻って喜ぼうとした人が交錯。凍結した階段に足を滑らせるなどし、次々と将棋倒しになったという。

 当局は死者66人と発表したが、実際は約340人が亡くなったと報道された。ロシア有力メディアの記者は「当時のソ連政府がイメージの悪化を恐れて事実を隠した。正確な人数は誰にも分からないが、本当に悲惨な出来事だ」と話す。

 競技場はW杯に向けた大改修で球技専用に生まれ変わったものの、遺族らの苦々しい思いが消えることはない。重すぎる汚点を持つ地で、ロシアとサウジアラビアの一戦が祭典の幕開けを告げる。(共同)

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