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【News撮】分別ハンター 家電は宝の山 リサイクル率 驚異の90%

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【News撮】分別ハンター 家電は宝の山 リサイクル率 驚異の90%

更新 sty1806130001
冷蔵庫から回収された「ポリプロピレン」。キラキラと輝き宝石のように見える。ハンティングによって見つけ出された“宝物”は、新しい冷蔵庫などの原材料として再利用される =兵庫県加東市のパナソニックエコテクノロジーセンター (永田直也撮影) 冷蔵庫から回収された「ポリプロピレン」。キラキラと輝き宝石のように見える。ハンティングによって見つけ出された“宝物”は、新しい冷蔵庫などの原材料として再利用される =兵庫県加東市のパナソニックエコテクノロジーセンター (永田直也撮影)
近畿各地から回収された、使用済みの洗濯機。資源へと生まれ変わる時を待つ「宝の山」だ =兵庫県加東市のPETEC(永田直也撮影)
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近畿各地から回収された、使用済みの洗濯機。資源へと生まれ変わる時を待つ「宝の山」だ =兵庫県加東市のPETEC(永田直也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 合言葉は「トレジャーハンティング(宝探し)」。獲物は廃棄された家電に眠る金属やプラスチック。作業着姿の「トレジャーハンター」がハンマーやニッパーを手に目を輝かせた。

 平成13年4月、家電リサイクル法の施行で、自治体などが担っていた使用済み家電の処理が、製造業者に義務づけられた。

廃家電を解体する「ハンター」 =兵庫県加東市のPETEC(永田直也撮影)
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廃家電を解体する「ハンター」 =兵庫県加東市のPETEC(永田直也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 エコ意識の高まりを受けて、各地にリサイクルセンターが作られた。兵庫県加東市の「パナソニックエコテクノロジーセンター(PETEC)」もその一つ。近畿2府4県から運び込まれた年間約70万台の使用済み家電をリサイクル。同法に基づき冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンから資源を回収、新しい商品の材料として再生する。

室外機を解体する作業員ら =兵庫県加東市(永田直也撮影)
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室外機を解体する作業員ら =兵庫県加東市(永田直也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 宝探しの現場は、驚きの連続だ。国内外の20メーカーの家電が所狭しと並び、形や大きさの違うエアコンや冷蔵庫がベルトコンベヤーで作業場へと運ばれる。

 破壊というイメージの解体作業も、ハンターの手にかかると製造現場のようだ。ニッパーやドライバーを自在に操り、パーツを分解していく様子は、生産過程を逆再生しているように見える。

工場内に掲げられた合言葉「トレジャーハンティング」 =兵庫県加東市(永田直也撮影)
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工場内に掲げられた合言葉「トレジャーハンティング」 =兵庫県加東市(永田直也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 規格の違うテレビの部品も150人超のハンターをごまかすことはできない。目にもとまらぬスピードで、資源を分別・回収していく。

 PETEC企画・管理部の大坪達弘部長(54)によるとリサイクル率は、90%に達するという。

「ハンター」の手により解体される洗濯機 =兵庫県加東市(永田直也撮影)
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「ハンター」の手により解体される洗濯機 =兵庫県加東市(永田直也撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 発掘された“宝物”は、次なる製品の「原石」として、PETECから出荷、新たな家電製品の一部として、私たちの元に戻ってくる。

 設立から17年、これまでに1300万台を超える家電をリサイクルし、約28万トンの資源を生み出した。

 大坪さんは「省人化をはかり、いつかはゼロエミッション(完全なリサイクル)にたどり着ければ」と話す。トレジャーハンターの挑戦は今も続く。(写真報道局 永田直也)

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