是枝監督の「万引き家族」が最高賞「パルムドール」 カンヌ国際映画祭
更新 sty1805200002【カンヌ共同】フランス南部で開催されていた第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が19日夜(日本時間20日未明)開かれ、是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞「パルムドール」に輝いた。日本映画の同賞受賞は今村昌平監督の「うなぎ」(1997年)以来、21年ぶり。
是枝監督作品は同映画祭コンペティション部門で、2004年に「誰も知らない」で柳楽優弥さんが男優賞を、13年に「そして父になる」で審査員賞を受賞。出品5作目で、世界最高峰の映画祭の頂点に上り詰めた。
日本作品では他に衣笠貞之助監督の「地獄門」(54年)、黒沢明監督の「影武者」(80年)、今村監督の「楢山節考」(83年)が最高賞に選ばれている。「万引き家族」は5作目となる。
「万引き家族」には、リリー・フランキーさんや安藤サクラさんらが出演。おばあちゃん(樹木希林さん)の年金を頼りに、子どもに万引させながら暮らす貧しい一家の日常や秘密を描き、家族のつながりや社会のありようを問い掛ける。