種1粒でトマト1万7千個 通常の100倍以上、大阪・高槻の実験ハウス
更新 sty1805090002たった1粒の種から実った大量のトマトが、見学者を驚かせている。プラスチック製造業の協和(大阪府高槻市)が農業用ハウスで育てており、10カ月で通常の100倍以上、約1万7千個の実がなるほど大きく成長する。
一般的な品種の種をまき、水道水に液体肥料を入れた水耕栽培。ハウスの上部にはネットを伝った枝や葉が9メートル四方に、下部には最大限に成長した根が広がっている。
近くに住む秦江里さん(33)は「ここのトマトは甘くて、安くておいしい。地元のものが食べられるのはうれしい」と声を弾ませた。
ハウスを運営するハイポニカ事業本部の脇愛生さんは「植物は常に生きているので管理は大変。それでもお客さんが喜んでくれるのが励みです。2万個を目指したい」と話している。