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100カ国の着物 華やか 東京五輪採用アピール 福岡・久留米で式典

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100カ国の着物 華やか 東京五輪採用アピール 福岡・久留米で式典

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KIMONOプロジェクトの式典では、世界100カ国をモチーフにした色とりどりの着物が披露された =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影) KIMONOプロジェクトの式典では、世界100カ国をモチーフにした色とりどりの着物が披露された =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
着物姿で記念撮影する女性。プロジェクトは国内外の応援も得て、広がりをみせる =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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着物姿で記念撮影する女性。プロジェクトは国内外の応援も得て、広がりをみせる =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 東京五輪・パラリンピックを伝統の着物で彩ろうと、世界各国をイメージした着物作りを進める「KIMONOプロジェクト」の100カ国完成披露式典が29日、福岡県久留米市の同市民プラザで開かれた。市内の呉服店主が呼びかけた企画は、国内外に応援団が広がるビッグプロジェクトに成長した。(中村雅和)

小倉織の職人ら70人が制作

 式典では、九州7県から選抜された女子高校生らが、100カ国分の着物をステージで披露した。

式典で色鮮やかな着物姿を披露する女性 =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 着物は京友禅や加賀友禅、小倉織や博多織など、全国の着物に関わる職人70人が制作した。日本の伝統柄も活用しながら、各国の象徴的な紋章や国の花、風土を色鮮やかな着物に表現した。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された=29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 プロジェクトは、2020(平成32)年の東京五輪の開会式で、参加国をイメージした着物を披露しようと始まった。久留米市内で呉服店「蝶屋」を経営する高倉慶応(よしまさ)代表が呼び掛けた。国際交流に加え、着物産業の関係者に、名誉ある仕事を提供しようという狙いだった。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された=29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 経済界もプロジェクトを後押しする。30年1月、九州経済連合会の麻生泰会長や九州経済同友会の貫正義代表委員らが呼びかけ、「応援する会」が結成された。

 同会会長の麻生氏は、この日の式典で「伝統の技術を守り、発展させる発信地が、九州の福岡県久留米市ということが、何よりうれしい」とあいさつした。

 福岡市に拠点を置くコカ・コーラボトラーズジャパンは、プロジェクトを支援する自動販売機の設置を始める。全国に100台設置し、売り上げ1本当たり数円を、制作費用として寄付する。

駐日大使ら後押し

 海外からも応援の手が差し伸べられた。

 中でも、イタリア半島にあるサンマリノ共和国のマンリオ・カデロ駐日大使は、各国大使館にプロジェクトを紹介するなど、熱心な応援者だ。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された=29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 カデロ氏は平成29年3月、宗像大社(福岡県)の葦津敬之宮司から紹介され、プロジェクトを知った。「美しく歴史のある着物のファンだ。各国の大使館もきっと喜ぶでしょう」と、協力を買って出た。

 プロジェクトでは、それぞれの国にふさわしい柄を決める際に、大使館や領事館の話を参考にする。カデロ氏は、各国大使館に協力を呼び掛けた。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された=29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 カデロ氏は、日本に駐在する外国大使でつくる「駐日外交団」の団長を、23年5月から現在まで務める。影響力の大きなカデロ氏のバックアップもあり、着物作りは順調に進んだ。

 100カ国完成披露式典にも、クロアチアやジョージアの駐日大使が訪れた。駐日クロアチア大使のドラジェン・フラスティッチ氏は「着物は美しく、文化的なもので高く評価したい。平和と友愛を表現するプロジェクトを、世界で展開してもらいたい」と語った。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された=29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 さまざまな応援を得て、プロジェクトは拡大を続ける。

 5月18~19日に福島県いわき市で開催される「第8回太平洋・島サミット」や、2019年ラグビーワールドカップのオープニングイベントで、参加国の着物を披露する予定だ。

KIMONOプロジェクトの式典では世界各国をモチーフにした着物が披露された =29日午後、福岡県久留米市(中村雅和撮影)
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 実績を積み重ね、東京五輪開会式での採用を目指す。

 プロジェクトでは、196カ国分の着物を制作する。残る96カ国分の着物も、平成31年12月までに完成する見通しだ。

 高倉氏は「世界の多様性や、日本のものづくりの豊かさを発信したい。東京五輪に向け、今日をきっかけに大きくジャンプさせていく」と語った。

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