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島猫と春風が迎えてくれる 福岡・糸島で〝猫探し〟

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島猫と春風が迎えてくれる 福岡・糸島で〝猫探し〟

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堤防の切れ目でジャンプ!=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影) 堤防の切れ目でジャンプ!=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)
日差しが強くなって暑くなったから日陰で一休み。カラスが目の前に現れても無視…=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)
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日差しが強くなって暑くなったから日陰で一休み。カラスが目の前に現れても無視…=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 福岡県の北西部に位置する糸島市は近年、九州の各県のみならず、近畿や関東の都市部からも数多くの観光客が訪れる人気スポットとして知られる。温暖な気候や豊かな自然に惹かれた人々の移住先としても注目を集めており、子育て世代の若者はもちろん、中高年が第二の人生を送るのにも、この上ない魅力にあふれた土地だ。
 そんな糸島市の沖合4キロほどの玄界灘にある姫島に、猫を探して渡ってみた。

近づいたら必ず挨拶。礼儀正しい猫たちです=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)
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近づいたら必ず挨拶。礼儀正しい猫たちです=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 市営の渡船、その名も「ひめしま」で約15分、姫島漁港に降り立つも猫の姿は見えない。たくさんの漁船が係留された港内の舟屋で作業をしている漁師に話を聞いてみた。「ここに来るのは釣り人がほとんどだったけど、最近は猫目当ての人も増えた」という。
 そんな話の直後、足元に1匹の猫が現れて民家の方へ歩き始めた。後をついて行くと防波堤の切れ目に数匹の猫が朝の日差しを浴びながら眠っている。
 猫たちにあいさつをしてから、写真を取らせてもらう。当然ながら、ダッシュで逃げ出す〝取材拒否〟の猫も数匹・・・。無理は禁物、神対応をしてくれる猫に感謝しながら、しばし猫まみれになる。

「隙ありっ!」とばかりに、ちょっかいを出そうとする猫=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)
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「隙ありっ!」とばかりに、ちょっかいを出そうとする猫=福岡県糸島市の姫島(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 一人旅で来たという東京都江戸川区の女子大生は「猫が大好きで、猫カフェにも行きますが、野性味のある島の猫の方が好きです。自然な姿が見られて良かった」と笑顔。片手で猫をなでながら器用にスマートフォンで写真を撮っていた。
 前出の漁師が言うには「猫が増えたかと聞かれたら、そんな気もするけど…昔から居るしなぁ。飼い猫じゃないんだし、いちいちエサをやってたらキリがない」と言いながら、手入れ中の網から外した売り物にならない魚を放り投げる。「こういうのは猫が食べるんだよ」とニヤリ。さりげない優しさを、しっかりと見せて貰った。
 もちろん、ペットではない以上、自らの力で生きて行かなくてはならない猫たちだが、島の住民との距離感は〝ちょうど良い〟という印象で、その土地で生きる「命と命」、過剰に干渉し過ぎない「見守る優しさ」が感じられた。
 このバランスを崩さないためにも、島を訪れる際にはくれぐれもマナーを守り、住民への配慮を忘れないようにしたい。何よりも、猫たちのために。

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猫と布とアクセサリーの店「のび工房」で暮らしている「鯛ちゃん」。自宅裏の花畑はお気に入りの場所だ=福岡県糸島市(尾崎修二撮影)
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猫と布とアクセサリーの店「のび工房」で暮らしている「鯛ちゃん」。自宅裏の花畑はお気に入りの場所だ=福岡県糸島市(尾崎修二撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 姫島を後にして向かったのは「猫と布とアクセサリーの店・のび工房」。かつて京都で開業した店を、故郷の佐賀県に近く、立地も気に入って糸島市に移転した。
 看板猫ではなく、あくまでも自宅で飼っている猫なのだが、自由に店内を闊歩する数匹の猫に出会える可能性は高い。今回も「がっちゃん」「あーくん」「鯛ちゃん」らが快く?撮影に応じてくれた。
 「のび工房」の庭は、季節ごとの花々で彩られていて、まるでそれらを愛でるかのように散歩や日光浴を楽しむ猫たち。幸せそうな猫たちの姿に、見ているこちらの心の中にまで温かい春風が吹き込んで来た。(写真報道局 尾崎修二)

☆過去記事→【看板猫〝のびのび〟 福岡・糸島「のび工房」】
☆のび工房のHP→【のび工房】

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