ダニエル太郎がジョコビッチ破る金星 テニスBNPパリバ2回戦
更新 sty1803120009 テニスのBNPパリバ・オープンは11日、米カリフォルニア州インディアンウェルズで行われ、男子シングルス2回戦で世界ランキング109位のダニエル太郎(エイブル)が元世界1位の第10シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-6、4-6、6-1で破り、3回戦に進出した。
ダニエルは粘り強いストロークでジョコビッチのミスを誘った。
「ここで踏ん張ればやれる」
ダニエルが相手のお株を奪う深くてしつこいストロークでジョコビッチに打ち勝った。
最後は相手がフォアをミスして2時間半の熱戦に決着がつくと、右手を突き上げた。「第2セットを取られてもできると信じ切れた。自分のキャリアで最高の勝利」と、さわやかな笑顔を見せた。
劣勢だった第1セットの3-5の第9ゲームで流れを取り戻した。長いラリーで相手の返球が浅くなった瞬間を逃さず、クロスの打ち合いを制してブレーク。「相手の調子は良くない。ここで踏ん張ればやれる」と強い気持ちでタイブレークを制し、自信は膨らむ。第2セットを奪われても不安に打ち勝ち、第3セットを1-1から5ゲーム連取で押し切った。
右肘の故障から1月の全豪オープンで復帰したジョコビッチが本調子でなかったとはいえ、四大大会12勝を誇る実力者から勝利を挙げるのは容易ではない。日本のエース錦織が急きょ欠場となった大会で、予選から勝ち上がった25歳のダニエルが最高の輝きを放った。(共同)