コインチェック仮想通貨580億円流出! 取引所の被害としては過去最大規模 社長「顧客の資産が毀損する可能性」と説明
更新 sty1801270003 仮想通貨取引所の運営大手コインチェック(東京)は26日、取り扱っている仮想通貨の一種「NEM(ネム)」約580億円分が不正アクセスで外部に流出したと発表した。取引所の被害額としては2014年2月にマウントゴックス(東京)が明らかにした約480億円を超え、過去最大規模となる。仮想通貨の入出金や売買といった大半のサービスを停止し、27日時点でも復旧のめどは立っていない。
流出したのは全て顧客の資産で、被害人数は確認中という。今後、補償できるかどうかを検討するが、コインチェックは「最悪の場合は顧客資産を返せない」と話しており、ネムを保有していない顧客を含め広範囲に損失が及ぶ恐れがある。
同社は仮想通貨が流出した理由などを調査しており、金融庁と警視庁に状況を報告。警視庁は情報収集を始めた。
26日夜に記者会見した和田晃一良社長(27)は「深くおわびする。大変申し訳ありません」と陳謝。場合によっては「顧客の資産が毀損する可能性がある」と説明した。