トランプ大統領の車列は何台? ナンバーが同じ!? 全車両を撮ってみた
更新 sty1711060019来日しているトランプ米大統領。その訪問先を取材すると、大統領専用車の前後を固める車列の長さに驚かされる。米国から空輸された警備車両に加え警視庁の警護車、機動隊のバンやパトカー、報道陣を乗せたバスなど…。その実態を解明すべく6日午後、「車列の取材」に行ってみた。(写真報道局 桐原正道)
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都心部の幹線道路、トランプ米大統領の車列が通過する約5分前には警察が全ての交通を止めた。閑散とした片側4車線の道路の遠くから、赤や青のパトランプがたくさん見えてきた。先導は3台の白バイで、警視庁第四機動隊のパトカーとメルセデス・ベンツの警察車両が続く。その後ろを、トランプ米大統領の乗る専用車、通称「ビースト」が2台走る。
この2台の専用車は前後で数字の違うナンバープレートを付けていた。1台目の前に付いているナンバーと、2台目の前が同じで、1台目の後ろと2台目の後ろも同じ。一見すると、全く同じ自動車が2台あるように見える。警備上の都合だと思われるが、どちらにトランプ米大統領が乗っているかは報道陣にも知らされていない。
「ビースト」の後ろにはレクサス「LS」とみられる車とメルセデス・ベンツの警察車両が続く。さながら高級車の展示会のようだ。これらの車には後部座席にまで警察関係者が乗り込み、沿道に目を光らせていた。
さらに米側が空輸した警備車両の中には、後部のハッチを開けたまま走行するSUVもあった。車種はシボレーの「サバーバン」で、「ハーフバック」と呼ばれている。この車には大統領のシークレットサービスが乗っているとみられ、何か異変が生じれば屈強な男たちが飛び出してくるのだ。
このほかにも、警視庁機動隊の車両や米国大使館の関係車両、報道陣を乗せたマイクロバス、ハイヤーなどなんと総勢35台。目の前を通過するのに1分以上もかかった。その間、沿道に数メートルおきに配置された警察官は、不審者が車列に飛び出してこないかなど目を光らせていた。トランプ米大統領の車列は、さながら現代の大名行列だった。