日本版GPSで安全性向上 三菱電機、自動運転を公開
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三菱電機が報道陣に公開した衛星「みちびき」を用いた自動運転システム搭載の実験車両。運転手が居眠りなどすると、カーナビの上に設置されたドライバーモニターが反応し自動的に車両が路肩に停車する=17日午後、兵庫県赤穂市(恵守乾撮影)フルスクリーンで見る
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三菱電機は17日、政府の準天頂衛星「みちびき」からの信号を利用した車の自動運転システムを開発したとして、兵庫県赤穂市のテストコースで実証走行を報道陣に公開した。日本版衛星利用測位システム(GPS)で2018年度から提供される誤差の小さな位置情報を活用でき、走行の精度や安全性を向上させられる。20年度ごろの事業化を目指す。

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カーナビなどで現在利用されている米国のGPS衛星では数メートルの誤差が発生するが、みちびきを利用すれば数センチ単位まで改善できる。三菱電機はみちびきの製造に関わった強みを生かし、車載センサーやカメラの情報も加えて総合的に状況を把握して走行するシステムを開発。この日の実証走行では、日本版GPSの試験信号を受信しながら、幅が数十センチ程度の余裕しかない道を自動運転で走行してみせた。