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無補給、徒歩で南極点へ 冒険家の荻田さん

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無補給、徒歩で南極点へ 冒険家の荻田さん

更新 sty1709200001
 北極圏を冒険する荻田泰永さん=2016年4月、カナダ(本人提供)  北極圏を冒険する荻田泰永さん=2016年4月、カナダ(本人提供)

 北海道鷹栖町の冒険家荻田泰永さん(40)は11月中旬、南極大陸の海岸から無補給単独で約1130キロ歩き、南極点を目指す。食料や燃料、テントを積んだ重さ約100キロのそりを引き、約2カ月で踏破する計画。成功すれば、日本人初の無補給単独歩行での南極点到達になるとみられる。

 そりを引いて北極圏を冒険する荻田泰永さん=2016年3月、カナダ(本人提供)
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 荻田さんは神奈川県愛川町生まれ。神奈川工科大を中退後、「エネルギーのやり場を探していた」という2000年、冒険家大場満郎さんと北極圏を歩く企画に参加。その後、掛け持ちのアルバイトで資金をためては北極圏を訪れ、計15回で9千キロ以上を踏破してきた。

 12年以降、無補給単独歩行での北極点到達に2度挑んだが、巨大な氷の割れ目に阻まれるなどして途中で断念した。「未知の世界を見て、新鮮な気持ちでワクワクしたい」との思いから、初めて冒険の舞台を南極に移す。

 そりを引いて北極圏を冒険する荻田泰永さん=2016年4月、カナダ(本人提供)
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 南極は分厚い氷床に覆われた大陸で、荻田さんが訪れる夏の気温はマイナス35度前後。荻田さんによると、北極圏のように流動する海氷が作る氷の壁を乗り越え、割れ目を回避するといった技術的な難しさはない。ただ、海岸から標高約2800メートルの南極点まで登る行程では、高地から常に強い向かい風が吹き下ろし、肉体的な苦しさが予想される。

 南極冒険への思いを語る荻田泰永さん=9月12日、北海道旭川市
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 南極冒険への思いを語る荻田泰永さん=9月12日、北海道旭川市フルスクリーンで見る 閉じる

 今回の費用は現地への飛行機のチャーター代など約2千万円で、うち約370万円はインターネットを通じたクラウドファンディングで集めた。

 北極圏では、ホッキョクグマに寝込みを襲われて追い払ったり、こんろの火でテントが燃えてやけどを負ったりしたという荻田さん。「生きていると実感でき、全力で向き合えるのが冒険。北極圏で経験を積んだので、南極点到達は可能だと思う」と自信をのぞかせた。

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