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view 海の鏡に整列する電柱 千葉県木更津市・江川海岸

自然・風景

view 海の鏡に整列する電柱 千葉県木更津市・江川海岸

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海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。穏やかな海面にその姿が反射した =千葉県木更津市(大西正純撮影) 海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。穏やかな海面にその姿が反射した =千葉県木更津市(大西正純撮影)
東京湾に沈む夕日。空の色は刻々と変わり、干潟の表情も昼とは違う様子を見せる(大西正純撮影)
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東京湾に沈む夕日。空の色は刻々と変わり、干潟の表情も昼とは違う様子を見せる(大西正純撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 工場の夜景が輝きはじめる夕暮れ時。徐々に潮が引く干潟に電柱が整然と立ち並ぶ不思議な光景が広がっていた。穏やかな海面にも電柱が鏡のように映る。

 千葉県木更津市を流れる小櫃川の河口に広がる盤洲干潟。その一部である江川海岸は潮干狩りシーズンには4~5万人が訪れる豊かな漁場だ。

海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱 =千葉県木更津市(大西正純撮影)
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海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱 =千葉県木更津市(大西正純撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 しかし、アサリやハマグリの密漁が横行したため、昭和60年代に沖合約1キロに監視小屋を設置した。この時、電気、電話を監視小屋につなぐ電柱も同時に設置された。

 暗視カメラの進歩で陸からの監視が可能になり、平成15年にその役割を終えたが、電柱と監視小屋が干潟に残されたままになっている。

海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。穏やかな海面にその姿が反射した =千葉県木更津市(大西正純撮影)
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海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。穏やかな海面にその姿が反射した =千葉県木更津市(大西正純撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 20メートル間隔で50本の電柱が海に立ち並ぶ不思議な姿を一目見ようと、今では多くの人が訪れている。

 「2、3年前からCMやインターネットを通じて知られるようになり、今では海外からも訪れる人がいます」と話すのは木更津市観光協会の茅木辰幸さん(61)。ネットでは電柱を映す景色が、鏡のように空を映し出す「南米ボリビアのウユニ塩湖に似ている」と人気に火がついた。

海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。干潮時には電柱の根元まで姿をあらわした =千葉県木更津市(大西正純撮影)
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海の中に等間隔で立ち並ぶ江川海岸の電柱。干潮時には電柱の根元まで姿をあらわした =千葉県木更津市(大西正純撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 一方、潮干狩り場を管理する江川漁業協同組合は訪れる人のマナーやゴミ問題で頭を悩ませている。老朽化が進む電柱によじ登る人も現れ、現在は干潟への立ち入りを禁止している。

 「とにかくマナーを守ってほしい」と同組合。費用の問題もあり撤去については未定だが、この不思議な景色がなくなってしまうのもなにか寂しい感じがした。(写真報道局 大西正純)



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