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養老先生と愛猫「まる」の一日

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養老先生と愛猫「まる」の一日

更新 sty1707260012
養老孟司さんの愛猫「まる」=神奈川県鎌倉市(伴龍二撮影) 養老孟司さんの愛猫「まる」=神奈川県鎌倉市(伴龍二撮影)

 「まるの性格? ひと言で言うと、『鈍い』だな」
 そう言い放ちながら、目尻を下げて愛猫「まる」を見つめる養老孟司さん(79)は、ベストセラー「バカの壁」で知られる解剖学者。まる自身も、「うちのまる~養老孟司先生と猫の営業部長」「まる文庫」などの写真集も出版されるほどのカリスマ猫だ。

養老孟司さんと愛猫「まる」=神奈川県鎌倉市(伴龍二撮影)
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 奈良県で生まれたまるが、神奈川県鎌倉市の養老家に来たのは平成15年。幼いころから身体も態度も“猫一倍”大きく、ゴロゴロしているだけなのにあっという間に養老家および養老研究所を牛耳り、「営業部長」の肩書も手に入れる。
 子猫のころ、ベランダに来たリスを捕ろうとして閉めてあったガラス戸にぶつかったり、家人が留守のとき野良猫に餌を食べられながらも、誰かが帰宅して野良猫が逃げ出すまで傍観、逃げた背中を見て「フーッ」とうなったりというエピソードにも“大物感”が漂う。
 「まるを見ていると、生きるってことも『だから、それがどうした』。人のことも『どうせ人間のやること。たかがしれてる』と思えてくる」と養老さん。
 そんなまるが唯一、能動的に動くのが、おなかがすいたときだとか。「明け方に腹がすくと私を起こしにくる。ひと鳴きして、ベッドに乗って、私の顔をなめて起こすんだ」
 また、養老さんが仕事や旅行で数日家を空け、帰宅すると足元にすりよって「わにゃ、わにゃ」。
 「大好物のマヨネーズをくれってさ。身体に悪いから家人はあまりやらないが、私だったら必ず一口くれると分かってる。まるにとって私は、関心をひくと好物をくれる『餌出し器』なんだろうな」

養老孟司さんと愛猫「まる」=神奈川県鎌倉市(伴龍二撮影)
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 まるは、食卓の食べ物も食べないし、噛んだり、ひっかいたりもしない。
 「怒るところは何もないんだけど、原稿とか書いていると、どこからかアイツのいびきが聞こえてくることがある。それを聞くと、仕事をやる気がなくなるんだ。猫は仕事の邪魔だね」
 そんな養老さんのため息もどこ吹く風。まるはきょうも一日、特技の“どすこい座り”で思索にふける。(文 : 服部素子)

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