占守島で日本人慰霊祭 12年ぶり、民間団体主催
更新 sty1707190012太平洋戦争末期の日本降伏後、ソ連軍と日本軍守備隊が激戦を交わした千島列島北東端シュムシュ島(占守島、現ロシア領)で19日、日本人による慰霊祭が開かれた。札幌市の民間団体が主催し、戦った兵士の遺族を含む約20人が参加。野原に祭壇を設けて花を供えた。
厚生労働省によると、占守島での日本人慰霊祭は2005年以来約12年ぶり。これまで政府主催で行われ、民間団体が主催するのは異例という。一行は19日、ロシア極東カムチャツカ半島からヘリコプターで同島に上陸。激戦地の四嶺山を訪れた
占守島では、日本のポツダム宣言受諾後の1945年8月18日未明、奇襲攻撃してきたソ連軍と武装解除中の日本軍守備隊が交戦。3千人超の死傷者が出たとされる。ソ連軍は南下を続け、北方四島を占領した。(シュムシュ島共同)