大坂容疑者、東京へ移送 渋谷暴動、取り調べ本格化
更新 sty17060700111971年の渋谷暴動事件で、警視庁公安部は7日午後、殺人容疑で再逮捕した大坂正明容疑者(67)を東京・霞が関の同庁本部に移送した。渋谷暴動事件の本格的な取り調べを始め、事件当時の状況や45年余りに及んだ逃亡の背景を解明する。
公安部によると、大坂容疑者は逮捕時、無言のままだった。大阪から東京へは飛行機を使って移送された。 再逮捕容疑は71年11月14日、東京・渋谷で沖縄返還協定に反対するデモに参加し、警備に当たっていた新潟県警の中村恒雄巡査=当時(21)=を仲間と一緒に火炎瓶などで襲い、殺害するなどした疑い。
大坂容疑者は5月18日、広島市の中核派の非公然アジトで警察官に体当たりしたとして、大阪府警に公務執行妨害容疑で逮捕された。大阪府警が母親(故人)ら複数の親族とDNA型鑑定を繰り返したほか、身体的特徴などから本人を特定した。公務執行妨害容疑は7日、処分保留となった。