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13万年前、北米原人か? ゾウ化石に鋭利な傷

遺跡・建造物

13万年前、北米原人か? ゾウ化石に鋭利な傷

更新 sty1704270009
化石の傷がどのようについたかを調べるため、ゾウの骨に石をたたきつける実験の様子(サンディエゴ自然史博物館提供・共同) 化石の傷がどのようについたかを調べるため、ゾウの骨に石をたたきつける実験の様子(サンディエゴ自然史博物館提供・共同)
マストドンの化石や、道具に使った可能性がある丸石が出土した米カリフォルニア州の発掘現場(サンディエゴ自然史博物館提供・共同)
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マストドンの化石や、道具に使った可能性がある丸石が出土した米カリフォルニア州の発掘現場(サンディエゴ自然史博物館提供・共同)フルスクリーンで見る 閉じる

【ワシントン共同】米カリフォルニア州の約13万年前の地層から出土したゾウの祖先「マストドン」の化石に、人為的にたたきつけたと考えられる鋭利な傷や割れ目があることが分かったと、サンディエゴ自然史博物館などのチームが27日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 チームは「13万年前の北米大陸に、現生人類より先に人類がいた証拠だ」と主張している。ただ人の歯や骨の化石は見つかっておらず、本当に人類が存在したのか議論を呼びそうだ。
 北米大陸の最古の人類は、アフリカで生まれた現生人類のホモ・サピエンスが約1万5千年前に北米にたどり着いたものとする説が一般的だが、これを大きくさかのぼる。ホモ・サピエンスが13万年前に北米に到達していたとは考えにくいため、チームはより古い「原人」の可能性があるとみている。

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