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「東京おでかけ日和」江戸の水道、昭和の小公園 文京区本郷1、2丁目

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「東京おでかけ日和」江戸の水道、昭和の小公園 文京区本郷1、2丁目

更新 sty1702220001
 神田川に架かる水道橋=東京都内  神田川に架かる水道橋=東京都内

 JR中央線水道橋駅(東京都千代田区)の東口を出ると、駅と同じ名前の橋がある。神田川に架かるその橋を渡って外堀通りを左へ行けば東京ドームシティや小石川後楽園だが、今回は逆に右へ折れてみた。番地で言えば文京区の本郷1、2丁目になる。

 「神田上水懸樋(掛樋)跡」の碑=東京都文京区
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 「神田上水懸樋(掛樋)跡」の碑=東京都文京区フルスクリーンで見る 閉じる

 通り沿いでまず目に入ったのは「お茶の水分水路」の碑。神田川の増水時に備えた水のバイパス(分水路)がこの下を走っている。

 次いで「神田上水懸樋(掛樋)跡」の碑に対面した。江戸時代、ここに神田川と立体交差する樋が架かり、三鷹市・井の頭池に発する神田上水の水を神田、日本橋方面に送っていた。水道橋の名はそれに由来する。

 移築・復元された神田上水の石樋=東京都文京区
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 移築・復元された神田上水の石樋=東京都文京区フルスクリーンで見る 閉じる

 御茶ノ水駅まで行き、道の反対側へ渡って折り返す。右手の坂道を上がった所には江戸・東京の水道の歩みを展示する東京都水道歴史館、都水道局の配水池の上に造られた本郷給水所公苑。公苑には神田上水の石樋(江戸時代の水道管)が移築・復元されている。
 水道橋駅に帰り着く少し前、外堀通りに面した元町公園に立ち寄った。1930年に開園した愛らしい小公園だ。

 関東大震災の復興事業で造られた元町公園=東京都文京区
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 関東大震災の復興事業で造られた元町公園=東京都文京区フルスクリーンで見る 閉じる

 23年の関東大震災の復興事業で、大正末から昭和の初めにかけ、東京の52カ所に小公園と小学校がセットで造られた。今そのほとんどは改造されてしまったが、元町公園と公園隣接の旧元町小学校は唯一、当時の姿をよく残し、レトロな雰囲気を漂わせている。

 元町公園のワシの像=東京都文京区
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 元町公園のワシの像=東京都文京区フルスクリーンで見る 閉じる

 緑に囲まれた傾斜地に昭和モダニズムの意匠が息づき、足を踏み入れた瞬間から魅了された。アーチや十字のモチーフで飾られた壁、太い円柱が支える藤棚、威厳を備えたワシの像、水の流れ落ちる仕掛けの壁や階段(実際に流れてはいなかったが)…。細部に見とれて時のたつのを忘れた。
 【メモ】神田上水は徳川家康の江戸入り前後に開かれた。明治後期まで利用され、市民の都市生活を支えた。

水道橋界隈の略図 ©産経フォト・柴野犬子
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