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南極の湖底に緑の森 コケボウズから生態系探る

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南極の湖底に緑の森 コケボウズから生態系探る

更新 sty1702080017
 南極大陸の湖の底を覆う「コケボウズ」=4日、南極(共同)  南極大陸の湖の底を覆う「コケボウズ」=4日、南極(共同)

 【昭和基地共同】南極大陸の湖に“緑の森”が広がっていた-。第58次南極観測隊が、湖底に生息する植物の調査に取り組んでいる。謎の多い生態を調べることで、生態系の成り立ちの解明につなげたい考えだ。

 観測隊は今月、昭和基地の南約50キロにある湖の水深約7メートルの場所に、ビデオカメラを設置した。湖底を覆うのは「コケボウズ」。コケや世界最古の光合成生物とされるシアノバクテリアなどが集まり円すい形になったもので、大きいと高さ80センチにもなる。

 調査のため、南極大陸の湖に潜る国立極地研究所助教の田辺優貴子さん=1月26日、南極(共同)
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 調査のため、南極大陸の湖に潜る国立極地研究所助教の田辺優貴子さん=1月26日、南極(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 「氷に閉ざされ、捕食する生物がいないため、原始の環境が残る南極の湖にしか生息しない植物です」と調査チームリーダーで国立極地研究所助教の田辺優貴子さん(38)。
 コケボウズは50センチ伸びるのに約千年かかり、似た環境でも生息しない湖があるなど生態に謎も多い。設置したビデオカメラは1日に4回、15秒ずつ映像を撮影する設定で、1年後に回収して映像を解析する予定だ。

 「コケボウズ」の成長を観察するため、南極大陸の湖の底にビデオカメラを設置し、合図を送る田辺優貴子さん=4日、南極(共同)
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 「コケボウズ」の成長を観察するため、南極大陸の湖の底にビデオカメラを設置し、合図を送る田辺優貴子さん=4日、南極(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

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