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ダムカレー人気 “全国制覇”まであと一歩?

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ダムカレー人気 “全国制覇”まであと一歩?

更新 sty1701070005
国内最古のダム式ため池・狭山池をモデルにした「狭山池ダムカレー」=大阪狭山市(藤崎真生撮影) 国内最古のダム式ため池・狭山池をモデルにした「狭山池ダムカレー」=大阪狭山市(藤崎真生撮影)
東京都墨田区の「三州家」で販売されているダムカレー。「ライスでルーを完全にせき止める」ことがポイントという(三州家提供)
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東京都墨田区の「三州家」で販売されているダムカレー。「ライスでルーを完全にせき止める」ことがポイントという(三州家提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 ライスをダムの形に盛り、ルーを貯水池に見立てた「ダムカレー」が人気を呼んでいる。民主党政権の公共事業見直しを契機に全国に広がり、昨年末までに約90種類、販売地域は全国41都道府県に拡大したという。関係者は「地域に人を呼び込む取り組みになっている」と話している。
 ダムの基礎知識を取り上げた「ダムマニア」などの著書がある宮島咲(さき)さん(44)によると、ダムカレーが本格的に広まったのは平成21年ごろ。当時は、民主党政権が掲げた「コンクリートから人へ」をもとにダム建設を含む公共事業などが見直されていた。
 これに対し、国土交通省などダム管理者が「ダムの大切さを広めよう」と勉強会を開催。参加した宮島さんが地域振興策としてダムカレーを提案したところ、新聞やテレビなどで報道され注目が集まったという。

愛知県豊根村で提供されているダムカレーのひとつ。村内にある2つの山をライス盛りで表現している(豊根村観光協会提供)
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愛知県豊根村で提供されているダムカレーのひとつ。村内にある2つの山をライス盛りで表現している(豊根村観光協会提供)フルスクリーンで見る 閉じる

 これ以前では、少なくとも昭和40年代から黒部ダム(富山県)付近などで「黒部ダムカレー」が取り扱われていたほか、宮島さんの実家のレストラン「三州家」(東京都墨田区)で平成19年から販売。それが21年以降は種類が約90を数え、昨年夏までに販売地域は41都道府県に広がった。
 このうち人口約1180人と過疎化に悩む愛知県豊根村では、村内5店舗で「豊根村ダムカレー」が25年9月から販売されている。同村には「新豊根ダム」と天竜川をせき止める「佐久間ダム」があることから、2種類を設定。それぞれのダムの構造を模し、「新豊根式」はライスを湾曲させ、「佐久間式」は直線状に。新豊根式を提供する「レストハウスやはず」は、村内にある愛知県最高峰の茶臼山(標高1416メートル)と萩太郎山(同1358メートル)を2つのライスで表現した。

 豊根村観光協会によると、1カ月で約500食が売れた店舗もあるなど人気はいまも続く。同協会は「ダムカレーが人を呼ぶきっかけになった。年間100万人の観光客を呼び込みたい」と意気込む。
 大阪府内でも28年11月に国内最古のダム式ため池の狭山池(大阪狭山市)をモデルにした「狭山池ダムカレー」が登場した。
 古事記などにも記された狭山池が同年で築造1400年を迎えたことを記念し、同市などによる実行委員会が企画。ケーキ販売やカフェ運営を手がける「フラワー」(大阪府羽曳野市)が3Dプリンターで作った型を使い、ライスを池の形に仕上げた。池近くの狭山池店で販売している。
 全国各地で多彩なダムカレーが企画・販売され、地域活性化につながっていることに関し、宮島さんは「今後も企画・販売をしたいと手を挙げてくれる人が増えてくれれば」と期待している。

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