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「香薬師像」の右手発見 重文、新薬師寺で3度盗難

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「香薬師像」の右手発見 重文、新薬師寺で3度盗難

更新 sty1612260015
 見つかった「香薬師像」の右手とみられる部分=26日午後、奈良市の奈良国立博物館  見つかった「香薬師像」の右手とみられる部分=26日午後、奈良市の奈良国立博物館

 奈良市の新薬師寺から盗まれたまま行方不明となり、「香薬師像」の名で知られる銅造薬師如来立像(7~8世紀、重要文化財)のうち、右手とみられる部分が見つかり、奈良国立博物館が26日、報道陣に公開した。

 見つかった「香薬師像」の右手とみられる部分=26日午後、奈良市の奈良国立博物館
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 博物館などによると、高さ約73センチの香薬師像は白鳳期を代表する仏像の一つ。右手は長さ8・6センチで、繊細な反りを見せる指や柔らかさを感じさせる手のひらが特徴だ。
 仏像は明治時代に2度盗まれ、その都度寺に戻ったが、1943年に3度目の盗難に遭った。行方を調べたノンフィクション作家の貴田正子さん(47)が昨年、神奈川県鎌倉市の寺に右手が保管されていることを突き止めた。
 貴田さんによると、仏像は明治時代の盗難で右手切断の被害に遭った。3度目の盗難時に本体と一緒に盗まれたと考えられてきた右手が、本体とは別に保管されていたことが取材で判明。作家の佐佐木茂索が所持し、遺族が寺に寄贈していた。
 文化庁や博物館による調査で、当時のものとみても矛盾はないとの結果が出た。

 「香薬師像」の名で知られる新薬師寺の銅造薬師如来立像=1888年撮影(同寺提供)
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