「飛燕」修復終え公開 川重の旧日本軍戦闘機
更新 sty1610130010 川崎重工業(神戸市)は13日、同社が製造した旧日本軍の戦闘機「飛燕」の修復を終え、神戸市で報道陣に公開した。国内で唯一現存している機体で、米軍が接収した後、昨年まで鹿児島県の知覧特攻平和会館で展示されていたが傷みが目立ち、同社岐阜工場で修復作業が進められていた。
川重によると、公開された機体は全長約9メートルで幅約12メートル。太平洋戦争中の1944年ごろ、試験機として岐阜工場で製造したとされる。今回の修復では、設計者が残した手記や当時の写真などを基に作業に当たった。飛燕は約3千機製造され、特攻や米軍機の迎撃に使われた。