「大阪の顔」美しく 道頓堀清掃、休まず7年
更新 sty1610070002 名物の大型看板や繁華街が外国人観光客に人気の大阪・道頓堀を快適にしようと、ボランティア団体が約7年、毎週土曜日の早朝に清掃活動を続けている。会社員ら市民が広く参加し、一度も休まず継続。メンバーは「ここは『大阪の顔』。美しく保ちたい」と語る。
9月初旬の土曜日、午前6時半、江崎グリコのランナーの電光看板が見える戎橋。飲み明かした様子の若者が行き来する路上には、大量のごみが散乱していた。たばこの吸い殻、空の缶ビール、スナック菓子の袋…。
ボランティア団体「道楽・道頓堀を楽しく掃除する会」の呼び掛けで集まった男女約20人は1時間半、戎橋を中心に東西約500メートルの通りをほうきで掃いていく。
2009年4月、徹夜明けに見た街の汚さに衝撃を受けたメンバーが清掃を開始。フェイスブックなどで告知し、大みそかや元日が土曜日でも休まなかった。1回で90リットルの袋7、8個分のごみが集まることもある。