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ボルトの強さの秘密は? ヤムイモも一役

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ボルトの強さの秘密は? ヤムイモも一役

更新 sty1608200015
陸上男子4×100mリレー、観客からもらった人形を掲げるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也) 陸上男子4×100mリレー、観客からもらった人形を掲げるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
陸上男子4×100mリレー、ジャンプして喜ぶジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
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陸上男子4×100mリレー、ジャンプして喜ぶジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)フルスクリーンで見る 閉じる

 リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー決勝で19日、ウサイン・ボルトを擁するジャマイカが37秒27で金メダルを獲得した。ボルトは100メートル、200メートル、400メートルリレーの3種目で五輪3連覇を達成。今や短距離にとどまらず、障害種目などへも覇権を広げるジャマイカの強さの秘密はどこにあるのか?

陸上男子4×100mリレー、ゴール地点でポーズをとるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
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陸上男子4×100mリレー、ゴール地点でポーズをとるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)フルスクリーンで見る 閉じる

 英紙ガーディアンなどによると、英グラスゴー大のヤニス・ピツラディス博士らは、ボルトの伝説が幕を開けた2008年北京五輪以降、ジャマイカ選手の強さを探ってきた。
 ピツラディス博士の研究で、多くのジャマイカ人の遺伝子が、RR型かRX型と言われる“スプリンター遺伝子”であることが判明している。

陸上男子4×100mリレー、ゴール地点にキスをするジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
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 アフリカ移民を先祖に持つジャマイカ人には元来、短距離走に適した筋肉が備わっていることも明らかになった。
 グラスゴー大がジャマイカ理工大と共同で200人以上のジャマイカ選手の筋肉を分析したところ、スピードを瞬間的に上げる筋繊維が70%もあった。オーストラリア選手の場合は30%に留まっていた。

陸上男子4×100mリレー、ゴール地点にキスをするジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
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 血中ホルモンの含有量も極めて高い。赤血球の量はさらに多く、疲労からの回復が早いとされる。
 ボルトが「強さの秘密」と認めるあるものが、こうした長所をさらに伸ばしている。ジャマイカの人々が幼少の頃から主食としているヤムイモ(ナガイモや自然薯等の総称)だ。
 ヤムイモには「ジオスゲニン」という成分が含まれている。ジオスゲニンには、「若返りホルモン」とも呼ばれる「デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)」と同じような働きがあるという。

陸上男子4×100mリレー、観客からもらった人形を見つめるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)
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陸上男子4×100mリレー、観客からもらった人形を見つめるジャマイカのウサイン・ボルト=19日、五輪スタジアム(撮影・森田達也)フルスクリーンで見る 閉じる

 禁止薬物のテストステロンなどと同じステロイドホルモンであるDHEAは、その効果からドーピング成分に指定されている。選手がDHEAをそのまま摂取すればドーピングになるが、ヤムイモを食べることでジオスゲニンを摂取する分には問題がないとされている。
 政府が選手の待遇を欧米並みに改善して流出を防ぐなど、国を挙げた強化策も強さを支えている。だが根底にあるのは天賦の才。その身体に秘められた特徴から、英大衆紙「サン」は、ジャマイカ選手の強さの秘密をこう結論付けている。「ジャマイカ人は自分の身体の中にドーピング薬を備えている」-。(五輪速報班)

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