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豊かな生態系残る命の森 国立公園指定のやんばる

自然・風景

豊かな生態系残る命の森 国立公園指定のやんばる

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 川の浅瀬で勢いよく水しぶきを上げる、国の天然記念物ヤンバルクイナ。やんばる地域では朝夕に水浴びする姿がよく見られる。推定生息数は約1500羽で、近年増加傾向にあると考えられている=6月29日、沖縄県国頭村  川の浅瀬で勢いよく水しぶきを上げる、国の天然記念物ヤンバルクイナ。やんばる地域では朝夕に水浴びする姿がよく見られる。推定生息数は約1500羽で、近年増加傾向にあると考えられている=6月29日、沖縄県国頭村

 うっそうと茂る照葉樹の森に足を踏み入れると、四方八方から響く昆虫や鳥の鳴き声に包まれる。国内33番目の国立公園に指定されることが決まった、沖縄本島北部のやんばる地域。絶滅の恐れがあるヤンバルクイナやノグチゲラなど多くの固有種が生息している。

 6月下旬の夕刻、本島最北部に位置する国頭村の川にヤンバルクイナが姿を現した。辺りを警戒しながら、丸みを帯びた体で大きな水しぶきを上げる。ねぐらに向かうのだろうか、水浴びを終えると、足早に茂みの中へ消えていった。

 梅雨が明け、満天の星が広がるやんばるの森。ストロボを当てると、イタジイの木々が浮かび上がった=6月29日、沖縄県国頭村(30秒間露光)
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 梅雨が明け、満天の星が広がるやんばるの森。ストロボを当てると、イタジイの木々が浮かび上がった=6月29日、沖縄県国頭村(30秒間露光)フルスクリーンで見る 閉じる

 国頭村で民宿を営む佐久本順子さんは「地元としてはうれしい。地域活性化につながれば」と国立公園化を歓迎する。
 公園内の開発が規制され自然保護が強化される一方、観光客増加の対策には課題も。環境省やんばる野生生物保護センターによると、昨年起きたヤンバルクイナの交通事故は37件。
 やんばるの野鳥ガイド、菊田一朗さんは「希少生物の生息域を荒らさないため、生態系をよく理解したガイドを育てるなどの準備が必要だ」と指摘している。

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