南スーダンが独立5周年 記念日前に首都で銃撃戦
更新 sty1607090016日本の陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)で支援する世界で最も新しい国、南スーダンが9日、独立して5年を迎えた。移行政権発足で内戦終結の兆しが見えていたが、独立記念日を前に首都ジュバで銃撃戦が発生、対立の再燃が懸念される。
キール大統領が8日、独立記念日を前に声明を発表する直前、ジュバの大統領府近くで銃声が響いた。キール氏は「(記念日前に)激しい銃撃戦が起きるとは予想していなかった。何の意味があるんだ」と怒りをあらわにした。元反政府勢力トップのマシャール第1副大統領も「和平協定を順守すべきだ」と訴えた。
南スーダンは2013年、キール氏とマシャール氏の権力争いをきっかけに内戦状態に陥った。今年4月に移行政権が発足したが、キール氏とマシャール氏が末端の兵士らを統率できていないのは明らかだ。(ヨハネスブルク共同)