聟島のひな、初の巣立ち 小笠原のアホウドリ繁殖
更新 sty1605230021 山階鳥類研究所(千葉県)などは23日、国の特別天然記念物アホウドリを絶滅から守るため、新たな繁殖地にしようと計画している小笠原諸島・聟島で、初めてのひなが巣立ったと発表した。
同研究所によると、ひなは1月9日、巣にいるのを確認。5月14日午前には崖下数十メートルの海上で泳いでいるのが見つかり、巣立ったことが確認された。親は伊豆諸島・鳥島で生まれて聟島に移送された8歳の雄と、沖縄県・尖閣諸島生まれとみられる雌。
また5月9日、聟島から約20キロ離れた嫁島でも、ひな1羽が初めて確認された。親鳥は不明だが、同研究所は「距離が近く、繁殖計画で人工飼育した個体か、引き寄せられた個体の可能性がある」としている。小笠原諸島では2014年にも聟島から約5キロ離れた媒島で、戦後初となるひなの誕生が確認された。