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人工知能がミス連発? 李棋士「アルファ碁」に初勝利 一矢報いる

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人工知能がミス連発? 李棋士「アルファ碁」に初勝利 一矢報いる

更新 sty1603130024
囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦で初勝利し、記者会見で笑顔を見せる李九段(左)。中央は「ディープマインド」CEOのデミス・ハサビス氏=13日、ソウル(共同) 囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦で初勝利し、記者会見で笑顔を見せる李九段(左)。中央は「ディープマインド」CEOのデミス・ハサビス氏=13日、ソウル(共同)

 グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)の囲碁ソフト「アルファ碁」と、韓国人プロ棋士、李世乭九段による5回戦の第4戦が13日、ソウルで行われ、李九段が初勝利した。通算1勝3敗となった。

 アルファ碁は12日まで3連勝して勝ち越しを決めていた。李九段は世界トップクラスながら勝利は難しいとの見方も出ていたが、一矢を報いた。

 アルファ碁はプロ棋士らの対戦データを蓄積。膨大な情報から自ら学習し、判断能力を高めるAIの「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる新技術を採用している。

 囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦で初勝利、記者会見する李世乭九段(AP)
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 囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦で初勝利、記者会見する李世乭九段(AP)フルスクリーンで見る 閉じる

 ディープマインド側は、アルファ碁を通じた人工知能開発を、複雑な状況判断が求められる医療や看護などの分野に応用したいとしている。

 ディープマインドは1月、アルファ碁が2013~15年の欧州チャンピオンのプロ棋士に昨年10月、5戦全勝したと英科学誌に発表。同社のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は李九段との対戦前に「昨年10月以降、さらに進化を続けている」と語った。

◇ アルファ碁に疑問手相次ぐ
 アルファ碁の相次ぐ疑問手にどよめき-。囲碁ソフト「アルファ碁」が韓国人プロ棋士、李九段に初めて敗れた13日の対局。人間の初勝利が決まった瞬間、各国メディアの詰める記者室が歓声と拍手に包まれた。「3敗した後の1勝でこんなにうれしいとは」。苦戦が続いた李九段からやっと笑みがこぼれた。

囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李九段(右)=13日、ソウル(グーグル提供・共同)
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囲碁ソフト「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李九段(右)=13日、ソウル(グーグル提供・共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 3連敗した12日、仲間の棋士に「残り2戦は楽に、自分の囲碁を」と激励された李九段。13日も序盤は険しい表情が続いたが、中盤の妙手で流れを引き寄せた。

 その後、アルファ碁がミスとも取れる手を連発すると、記者室でどよめきが起き、聯合ニュースは「アルファ碁が疑問手、李九段、勝機をつかむか」と速報した。

 対局後の記者会見では「ミス」の原因に質問が集中。ソフトを開発したディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「負けたのだからミスということだ」と淡々と答えた。(共同)
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