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独で力強く、感情豊かに「運命」 相馬子どもオーケストラ、ベルリン・フィルと競演

東日本大震災

独で力強く、感情豊かに「運命」 相馬子どもオーケストラ、ベルリン・フィルと競演

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10日、ドイツの首都ベルリンのチャリティーコンサートに臨む「相馬子どもオーケストラ」とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の団員ら(共同) 10日、ドイツの首都ベルリンのチャリティーコンサートに臨む「相馬子どもオーケストラ」とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の団員ら(共同)

 東日本大震災から11日で5年となるのを前に、福島県相馬市の「相馬子どもオーケストラ」が10日、世界最高峰のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の団員らとドイツで行われたチャリティーコンサートで共演した。感情豊かで力強い演奏に約900人が聞き入り、熱狂的に拍手を送った。

10日、ドイツのベルリンで演奏を披露した「相馬子どもオーケストラ」(共同)
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10日、ドイツのベルリンで演奏を披露した「相馬子どもオーケストラ」(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 会場はベルリン・フィルが本拠地としているコンサートホール。相馬市の8~18歳の小中高生37人とベルリン・フィルなどの団員約20人が、スタンリー・ドッズさんの指揮でベートーベンの交響曲第5番「運命」を演奏した。
 子どもオーケストラの清信早希さん(13)は演奏を終え「震災で親戚を亡くし、つらかったが、音楽が癒やしになった。支援してくれた人々への感謝の気持ちを込めて演奏した」と話した。ドッズさんは「とても良い演奏ができ、うれしかった」と笑顔を見せた。

◇ 情熱的演奏に感動
 「情熱的で感動した」「印象深い演奏だった」。足を運んだベルリン市民からは、子どもオーケストラを高く評価する声が相次いだ。
 曲目のベートーベンの交響曲第5番「運命」は、演奏時間が約30分に及んだ。初めは硬い表情が目立ったものの、会場にベートーベンの力強い音色を響かせた。


 ベルリンの薬剤師ベルント・ドレーベンシュテットさん(57)は「こんな素晴らしい演奏ができるのであれば、これから何でもできるはずだ」と、被災地復興に向けた子どもオーケストラの団員の役割に期待した。
 ザビーネ・フォアウェルクさん(66)は完璧に演奏するベルリン・フィルの団員よりも「子どもの方が、情熱が感じられた」という。

10日、ベルリンで行われたチャリティーコンサートで「相馬子どもオーケストラ」のメンバーらに拍手を送る観客ら(共同)
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10日、ベルリンで行われたチャリティーコンサートで「相馬子どもオーケストラ」のメンバーらに拍手を送る観客ら(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 子どもオーケストラがアンコールで演奏した地元の民謡「相馬盆歌」が印象に残ったと話すのはギゼラ・フンガーさん(90)。ベートーベンの交響曲のときよりも「子どもたちが生き生きしていて、個性が出ていた感じがする」と振り返った。(共同)

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