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九州北部で最古級すずり片 文字文化、伊都国からか

遺跡・建造物

九州北部で最古級すずり片 文字文化、伊都国からか

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 福岡県糸島市の三雲・井原遺跡で出土した国内最古級のすずりの破片  福岡県糸島市の三雲・井原遺跡で出土した国内最古級のすずりの破片
 三雲・井原遺跡で国内最古級のすずりの破片が出土した付近を指し示す糸島市教委の担当者=2月29日、福岡県糸島市
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 三雲・井原遺跡で国内最古級のすずりの破片が出土した付近を指し示す糸島市教委の担当者=2月29日、福岡県糸島市フルスクリーンで見る 閉じる

 古代中国の歴史書「魏志倭人伝」に登場する「伊都国」の都だったとされる福岡県糸島市の三雲・井原遺跡で、弥生時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀)のものとみられる国内最古級のすずりの破片1個が出土した。同市教育委員会が1日、発表した。

 弥生時代のすずり発掘は国内2例目。市教委は「魏志倭人伝は伊都国で文書が取り扱われていたと記しており、裏付けにつながる」として、日本の文字文化が伊都国から始まった可能性を示す史料と位置付けている。

 破片は長さ6センチ、幅4.3センチ、厚さ6ミリ。実際に使用されたようなすり減りがあり、市教委は墨が使われた跡がないか詳しく調べる。当時のすずりは板状で、水と粉末や粒状の墨を乗せ、取っ手を付けた薄い正方形状の「研石」ですりつぶしていたという。

 昨年12月、弥生~古墳時代の人々が不要になった土器を捨てたとみられるくぼ地を調査して見つかった。ここでは中国・前漢が朝鮮半島支配のために設けた「楽浪郡」製の弥生後期とみられる土器が多数見つかっているため、市教委はすずりも同時期の1~2世紀ごろに楽浪郡で作られたとみている。

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