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重力波天文学に道開く 日本の「かぐら」稼動期待

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重力波天文学に道開く 日本の「かぐら」稼動期待

更新 sty1602120009
「重力波」の観測成功の発表記者会見場に置かれた、二つのブラックホールのイメージが映し出されたモニター画面=11日、米ワシントン(AP) 「重力波」の観測成功の発表記者会見場に置かれた、二つのブラックホールのイメージが映し出されたモニター画面=11日、米ワシントン(AP)

 アインシュタインが予言した「重力波」を世界で初めて観測した国際実験チーム「LIGO(ライゴ)」は11日(日本時間12日未明)の記者会見で「重力波を利用した新たな天文学に道を開いた」と観測の意義を強調した。世界的な観測ネットワークの整備が重要だと指摘し、日本の重力波望遠鏡「かぐら」(岐阜県飛騨市)に対する期待も表明した。

 LIGOの責任者、デービッド・ライツィー米フロリダ大教授は「かぐらの早期稼働を望んでいる。私たちの望遠鏡にはない能力も持っている。極めて重要だ」と話した。

 LIGOは2台の望遠鏡で、地球から13億光年離れた二つのブラックホールが合体した際の重力波を捉えたが、どの方向から到来したかは分からない。今後の研究で、イタリアに設置された欧州の望遠鏡や、かぐらと協力すれば「重力波の発生源をピンポイントで知ることができる」(ライツィー教授)という。

重力波を観測したと発表する中継を見守る、重力波望遠鏡「かぐら」の研究メンバーら=12日未明、大阪市の大阪市立大
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重力波を観測したと発表する中継を見守る、重力波望遠鏡「かぐら」の研究メンバーら=12日未明、大阪市の大阪市立大フルスクリーンで見る 閉じる

 

◇ 「大きな快挙」と喜びの声 かぐら研究メンバー、大阪
 遠い宇宙から届く重力波を観測したと国際実験チーム「LIGO(ライゴ)」が明らかにした12日、大阪市住吉区の大阪市立大では、重力波望遠鏡「かぐら」で同様の観測を目指す研究メンバーら約15人が大画面モニターで発表の中継を見守り、「大きな快挙だ」と喜びの声を上げた。
 午前0時半ごろ、中継がスタート。メンバーらは真剣な表情で聞き入り、熱心にメモを取った。

2015年11月、公開された巨大重力波望遠鏡「かぐら」の一部=岐阜県飛騨市
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2015年11月、公開された巨大重力波望遠鏡「かぐら」の一部=岐阜県飛騨市フルスクリーンで見る 閉じる

 かぐらでデータ管理グループのリーダーを務める大阪市立大の神田展行教授(重力波実験物理学)は「われわれも研究にまい進すれば観測に成功するだろう」と興奮気味。「重力波から星の大きさや重さを推定できるようになる。ものすごく感動している」と体を震わせた。
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