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「東京おでかけ日和」 八雲も住んだ大久保周辺

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「東京おでかけ日和」 八雲も住んだ大久保周辺

更新 sty1602070011
 鉄砲組百人隊を描いたJR大久保駅ガード下の壁画=東京都新宿区  鉄砲組百人隊を描いたJR大久保駅ガード下の壁画=東京都新宿区

 JR中央線大久保駅(東京都新宿区)の北口を出ると、ガード下に大きな壁画が見えた。よろいかぶとの武人と銃士たちの姿は、この辺りが江戸時代、幕府「鉄砲組百人隊」の定住地だったことを教える。周辺の地名「百人町」も彼らに由来するとか。現在はハングルの看板に彩られた「韓流の街」として全国に知られる大久保かいわいだが、今回は江戸時代以来の歴史に思いをはせながら散歩してみることにした。

 今も人気の高い皆中稲荷神社=東京都新宿区
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 今も人気の高い皆中稲荷神社=東京都新宿区フルスクリーンで見る 閉じる

 大久保駅から東へ歩いて5分ほど、JR山手線新大久保駅の近くに皆中稲荷神社がある。ここも鉄砲組ゆかりの場所だ。ある隊士が稲荷の霊夢を見てから、百発百中の腕前になったという言い伝えが残る。「皆中」は「みな当たる」という意味らしいが、幸運を望む参拝者の多いことには少々びっくり。絵馬には「嵐のコンサートに当たりますように」「宝くじで1等」「馬券による臨時収入」など、現代人の願いがあふれていた。

 JR新大久保駅の近くには楽器店が多い=東京都新宿区
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 韓国、中国をはじめとするアジアの人によく出会う土地柄だが、戦前には初期の日本楽壇に貢献した外国人音楽家たちが住んだという。「わが国オーケストラの父」と呼ばれたアウグスト・ユンケル(ドイツ)、バイオリニストの巌本真理や諏訪根自子を教えた小野アンナ(ロシア)らがいたという。新大久保駅の周りに現在、楽器店が多く集まっているのも何かの縁だろうか。

 小泉八雲記念公園にある八雲の胸像=東京都新宿区
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 小泉八雲記念公園にある八雲の胸像=東京都新宿区フルスクリーンで見る 閉じる

 明治時代の文学者小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も大久保ゆかりの外国人。晩年をこの地で過ごした。出身地のギリシャ・レフカダ町と新宿区は友好都市で、区立大久保小学校の近くに「小泉八雲記念公園」が設けられている。古代ギリシャ風の柱や広場と八雲の胸像がある。

新宿区大久保界隈略図
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