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巨人の元投手も加入 警視庁野球部、「都市対抗」出場目指す

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巨人の元投手も加入 警視庁野球部、「都市対抗」出場目指す

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加登脇卓真巡査(右から2人目)ら警視庁野球部のメンバー=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影) 加登脇卓真巡査(右から2人目)ら警視庁野球部のメンバー=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)

2次予選は完敗、敗者復活戦へ

 東京ドームで開催される都市対抗野球大会への出場を目指し、警視庁野球部が26日、東京都代表を決める2次予選の開幕戦に登場した。6年前の結成時も話題を呼んだ同部は1次予選を初突破。創部以来の目標である本戦に一歩近づいたが、この日は0-8で完敗し敗者復活戦へ回った。機動隊の“本業”で多忙な合間を縫い、練習を重ねてきた選手たち。大きな夢を胸に、次戦を見据えている。

 青空の下、機動隊出動服の紺を基調にしたユニホームが大田スタジアム(東京都大田区)のグラウンドに飛び出した。

警視庁野球部先発の糸井学投手=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)
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警視庁野球部先発の糸井学投手=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 初戦の相手は社会人野球を描いた小説で、テレビドラマにもなった「ルーズヴェルト・ゲーム」のモデルとされる鷺宮製作所。都市対抗4強の実績もある強豪だ。「レベルの高さは分かっていた。全力プレーで、思い切り楽しもうと思った」。主将の松永太輔巡査長(29)はこう振り返ったが、緊張からかナインの動きは硬かった。

 二回までに4失点。好守で追いすがったが終盤、さらに4点を失った。打線も球威、制球とも優れた相手投手陣に苦戦して完封を喫した。ほろ苦い幕開けとなったが、スタンドには同僚らが駆けつけ、有志がトランペットで警視庁の歌を演奏するなど、エールを送った。

警視庁野球部の加登脇卓真選手=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)
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警視庁野球部の加登脇卓真選手=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 重要施設の警備やデモの対応などにあたる警視庁機動隊には、士気や団結を高めようと、さまざまなスポーツチームがある。警視庁野球部は平成21年12月、「鬼の4機」の異名を持つ第4機動隊で創部された。

 甲子園経験者らも参加しての船出だったが、あくまでも勤務優先。専用グラウンドはなく、全体練習も非番など週数回程度に限られる。部員は個人練習も取り入れ、技術を磨いてきた。

 25年には、都クラブ野球リーグで初優勝するなどチームは着実に成長。昨年には「全力プレー」を掲げる新監督、井上直樹警部補(36)が就任し、チーム一丸で都市対抗野球大会2次予選に駒を進めた。

 有力選手も加入した。プロ野球巨人の元投手、加登脇卓真巡査(27)は独立リーグを経て警察官を志した“変わり種”。「一度諦めた野球ができるのは本当にうれしい。環境にハンディは感じない。警察官らしいハツラツとしたプレーを見せたい」と力を込める。チームでは、クリーンアップも務める中心選手だ。

鷺宮製作所の津久井(右)の盗塁を阻止する警視庁野球部の棚沢(左手前)。左後ろは警視庁野球部の鈴木=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)
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鷺宮製作所の津久井(右)の盗塁を阻止する警視庁野球部の棚沢(左手前)。左後ろは警視庁野球部の鈴木=26日、東京都大田区(長尾みなみ撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 現在では、野球部に関心を示す採用希望者も出ている。警視庁幹部は「仕事ぶりだけでなく、スポーツでの活躍も通して警察官の仕事に関心を持ってもらえれば」と話している。

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