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【大山文兄のV1ウオッチ#5】コールサインに秘められた謎解き

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【大山文兄のV1ウオッチ#5】コールサインに秘められた謎解き

更新 sty1504080023
コクピットの窓に日の丸を掲げ、V1スポットからプッシュバックされるANA1951便(機体番号JA625A)=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影) コクピットの窓に日の丸を掲げ、V1スポットからプッシュバックされるANA1951便(機体番号JA625A)=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)

 天皇、皇后両陛下は8日午前、戦後70年の節目に戦没者を慰霊するため、羽田空港発の民間チャーター機でパラオ共和国に向けて出発されました。今回のご訪問では使用滑走路の関係でANAのチャーター機ボーイング767-300(機体番号JA625A)が使用されました。これはパラオ国際空港の滑走路が2195mしかないためです。日本の政府専用機はボーイング747-400を使用しているため、燃料を満載した場合の離陸滑走距離は、一般的には3千m以上必要となります。

羽田空港の貴賓室から車に乗り込まれる天皇、皇后両陛下=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)
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羽田空港の貴賓室から車に乗り込まれる天皇、皇后両陛下=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 本日は朝から冷たい雨。さらに14時からの泊まりデスクの日と重なってしまいました。ご出発の予定は午前11時20分。当日のデスクが別のカメラマンを出してくれるとの話もあったんですが、ウオッチャーとしては雨だろうが深夜であろうが行かないわけにはいきません。しかし雨なんです。雨だと屋根付きのタラップになってしまうため、パラオへご出発される両陛下のお姿は見えません。そこで貴賓室での行事を終え、車に乗り込まれる両陛下を各社撮影しました。

御料車の「センチュリーロイヤル」でV1スポットに到着された天皇、皇后両陛下 =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)
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御料車の「センチュリーロイヤル」でV1スポットに到着された天皇、皇后両陛下 =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 これまでの連載では政府専用機のコールサインを取り上げてきましたが、民間チャーター機に天皇陛下が搭乗されてもコールサインはコマーシャル便での名称と変わりません。ANA=オールニッポン、JAL=ジャパンエアーなど運行会社をイメージさせるコールサインが使われています。このほかのスカイマーク、エアドゥ、スターフライヤーなどはそのままの名称がコールサインです。いずれも最後に便名の数字がプラスされますが、今回チャーター機の便名が何になるのか非常に興味を持っていました。

機内に向かわれる天皇、皇后両陛下 =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)
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機内に向かわれる天皇、皇后両陛下 =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 一昨年の9月、ブエノスアイレスで行われたIOC総会で東京五輪の開催が決定しましたが、このときJOC招致団の凱旋帰国時に使用されたチャーター機のコールサイン(便名)はなんと「オールニッポン1964(ANA1964)」だったのです。半世紀前の東京五輪開催年が1964年。ANAが用意したこの粋な演出にどれだけの人が気付いたでしょうか。今回もANAならコールサインに何か歴史上の数字を織り交ぜてくれるかもしれない。そんな思いで待っていると、なんと「オールニッポン1951(ANA1951」だったのです。

コクピットの窓に日の丸を掲げ、V1スポットからプッシュバックされるANA1951便(機体番号JA625A) =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)
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コクピットの窓に日の丸を掲げ、V1スポットからプッシュバックされるANA1951便(機体番号JA625A) =8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 戦後70年の節目として、私的には1945になるのでは…と、勝手に予想していました。しかし1951という何か意味ありげな数字。和暦では昭和26年、年齢だと64歳。調べてみるとサンフランシスコ講和条約が結ばれた年です。日本は敗戦の占領下からこの条約を経て独立国となりました。もしかしてこれはANAが準備したスゴイ!謎かけなのではないでしょうか。

パラオに向けて羽田空港のRW34Rを離陸するANA1951便(機体番号JA625A)=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)
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パラオに向けて羽田空港のRW34Rを離陸するANA1951便(機体番号JA625A)=8日午前、東京・羽田空港(大山文兄撮影)フルスクリーンで見る 閉じる

 本来ならばすぐに分かる数字ではないと気づいてもらえません。しかし今回は天皇、皇后両陛下のご搭乗機ということもあり、あえて簡単には分からないようにしたのでは…。早速裏取りのためANA広報部に確認してみました。しかし「特に意味はありません」との寂しい返信。臨時便やチャーター便で使える数字は決められており、今回はたまたま1951だったとか。

 いまからお帰りの便名がとても気になっているのですが、パラオから羽田に向う機体は、4桁の数字で末尾が偶数の便名となるはずです。
☆V1ウオッチ全編は 【コチラから】

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