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「日本一」つなぐ直線 富士山と東京スカイツリー

自然・風景

「日本一」つなぐ直線 富士山と東京スカイツリー

更新 jnl2011300002
超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影) 超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)キヤノン EOS R6:EF600mm F4L IS Ⅲ USM
超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)
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超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)キヤノン EOS R6:EF600mm F4L IS Ⅲ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 大きな夕日が富士山の後ろに沈む。2つの日本一がシルエットとなり、オレンジ色のキャンバス上で重なった。

 千葉県内の高台にある住宅地には、写真愛好家にちょっと知られた、富士山と東京スカイツリー(東京都墨田区)が並ぶ撮影スポットがある。

超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)
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超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)キヤノン EOS R6:EF600mm F4L IS Ⅲ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 富士山とスカイツリーは、超望遠のレンズ越しには重なって見えるが、実際には100キロ以上離れている。2つを結んだ直線上には、11月1日に遷座100年を迎えた明治神宮が。そして東に線を伸ばすと鹿島神宮、西に伸ばすと伊勢神宮に至る。各地に点在するパワースポットをつなぐと現れる直線は偶然か、必然か。なんとも不思議な地図上のミステリーだ。

 「霊峰・富士」は古来多くの芸術家たちを魅了してきた。今年生誕260年を迎えた、浮世絵師の葛飾北斎もその一人だ。

超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)
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超望遠のレンズを使用し、100キロの距離を圧縮する。富士山を貫くように、スカイツリーが重なった =千葉県内から(川口良介撮影)キヤノン EOS R6:EF600mm F4L IS Ⅲ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 天候や場所、季節によって見え方が異なる富士山。「冨嶽三十六景」は、一つのものを多角的に描くという意図で制作された。自然との組み合わせだけでなく、橋や鳥居、櫓などの人工構造物も多く登場する。構図の面白さを追求し評価を得、浮世絵に風景画というジャンルを確立した。

 すみだ北斎美術館学芸員の竹村誠さん(42)は「江戸時代のランドマークである『橋』は浮世絵に多く描かれた。現代のランドマークであるスカイツリーも、きっと描いたのではないでしょうか」と話す。

 墨田区で生まれた北斎が生きていたら、どんな気持ちでスカイツリーを見上げるだろう。刻々と色を変える空を眺めながら、想像を巡らせた。(写真報道局 川口良介)

企画制作:産経デジタル