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コロナ終息、羅漢さんと願う

自然・風景

コロナ終息、羅漢さんと願う

更新 jnl2007260001
大聖院の五百羅漢像。一体ずつ異なる表情に見とれていると、時間を忘れ、自分自身はどう生きるかと問われているようだ=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影) 大聖院の五百羅漢像。一体ずつ異なる表情に見とれていると、時間を忘れ、自分自身はどう生きるかと問われているようだ=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅲ:EF24-105mm F4L IS Ⅱ USM
信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)
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信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅲ:EF24-105mm F4L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 子供を抱いた優しいほほ笑み、目じりをつり上げた厳しいまなざし…。さまざまな表情の石像が被っているのは、なぜか赤や黄色の毛糸の手編みの帽子。人間味あふれる姿にいっそう親しみを加えている。
 世界遺産・厳島神社がある宮島(広島県廿日市市)で最古の寺の大聖院。雨上がりの木漏れ日に照らされて、石段を上る参拝者を出迎えるのは、平成18年の開創1200年祭で奉納された五百羅漢像だ。

信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)
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信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅲ:EF24-105mm F4L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 羅漢は仏道修行の聖人。信者らは親しみを込め「羅漢さん」と呼んでいる。帽子は奉納の数年後、「暑い日差しや寒さから、頭を守ってあげたい」と信者から届くようになり、その後も増え続けてきた。
 帽子を編んで被せるのは、羅漢さんに施しをすることで、自身の心の安らぎを得て、恐れや不安を取り除く「布施行」の意味を持つ。また、この帽子がきっかけで信者同士の交流も広がり始めているという。

信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)
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 現在、大聖院でも新型コロナウイルスの影響で参拝客が激減。信者が集まる機会も減ってしまった。「羅漢さんを見習って人々のため、世の中の平和を祈っています」と吉田大裕副住職(29)は話す。
 先の見えない辛い時期だからこそ、癒されたいときがある。コロナ禍の終息を願いながら、帽子を被った羅漢さんに手を合わせると、ユーモラスな表情が一瞬真顔に変わったような気がした。

(写真報道局 納冨康)

信者から届けられた手編みの帽子を被った五百羅漢像=16日、広島県廿日市市(納冨康撮影)
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