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【ふるさと富士】雪煙立つ霊峰 一瞬の出合い

自然・風景

【ふるさと富士】雪煙立つ霊峰 一瞬の出合い

更新 jnl2001130002
雪煙が山頂部の荒々しい山肌を覆う。厳冬期の富士は、一瞬で表情が変わってゆく =山梨県身延町(桐山弘太撮影) 雪煙が山頂部の荒々しい山肌を覆う。厳冬期の富士は、一瞬で表情が変わってゆく =山梨県身延町(桐山弘太撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF300mm F2.8L IS Ⅱ USM
河口湖の湖面に映り込んだ富士山。朝日を浴び赤く色づいた =山梨県富士河口湖町(桐山弘太撮影)
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河口湖の湖面に映り込んだ富士山。朝日を浴び赤く色づいた =山梨県富士河口湖町(桐山弘太撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF24-105mm F4L IS USMフルスクリーンで見る 閉じる

 千円紙幣のデザインに採用されている富士山は、山梨県身延町から富士五湖のひとつ、本栖湖越しに望んだシーン。写真家の故岡田紅陽氏が昭和10年5月に撮影した「湖畔の春」がモデルとなり、写真には鏡面のごとく、霊峰が湖面に映り込んでいる。湖畔でキャンプ場を経営する「浩庵」の赤池宏文さん(63)は「湖面に富士山がくっきり映るのは年に数回ほど。弱風でも波が出てしまうので非常に貴重な場面です」と言う。

夕方、赤くに色づいた富士山 =山梨県身延町(桐山弘太撮影)
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夕方、赤くに色づいた富士山 =山梨県身延町(桐山弘太撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF300mm F2.8L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 紙幣になった風景を見たいと早朝から撮影に臨んだ。空気が澄んだ晴天の下、穏やかだった山頂部が突然雪煙に覆われた。シャッターを数回切ると一瞬で表情を変え何事もなかったように元の姿に。厳冬期の山頂部は平均気温がマイナス15度を下回り最大瞬間風速は60メートルを超えたこともある。

望遠レンズで山頂部を撮影すると富士山の輪郭がくっきりと浮かび上がった =山梨県身延町(桐山弘太撮影)
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望遠レンズで山頂部を撮影すると富士山の輪郭がくっきりと浮かび上がった =山梨県身延町(桐山弘太撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF300mm F2.8L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 東京五輪が開催される今年、訪日客はさらに増加する。湖畔を散策中の香港から来た20代女性、ササ・チリッセさんは「富士山は日本が誇るシンボル。来日したら必ず見たいと思っていました」と朝焼けで赤くなった富士山に魅了されたようだった。(写真報道局 桐山弘太)

 

 全国津々浦々、その土地に生きる人々があがめる「ふるさと富士」。その数は340以上ともいわれる。各地に点在する郷土の霊峰を随時紹介する。  

企画制作:産経デジタル