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2千億円の円建て債券発行で合意 日マレーシア首脳会談 

時事

2千億円の円建て債券発行で合意 日マレーシア首脳会談 

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 首脳会談を前にマレーシアのマハティール首相(左)を出迎える安倍晋三首相=6日午後、首相官邸(春名中撮影)  首脳会談を前にマレーシアのマハティール首相(左)を出迎える安倍晋三首相=6日午後、首相官邸(春名中撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF24-105mm F4L IS USM

 安倍晋三首相は6日、マレーシアのマハティール首相と首相官邸で会談した。日本をモデルに経済成長を目指すマハティール氏提唱の「ルックイースト(東方)政策」を強化し、教育や経済分野で協力を加速させることで一致した。安倍首相は北朝鮮による拉致問題の解決に向けた協力を求め、マハティール氏は支持を表明。南シナ海で軍備を拡張する中国を念頭に海洋安全保障分野での連携も確認した。

 マハティール氏は皇居での桐花大綬章の親授式に出席するため来日。5月に15年ぶりに首相に復帰した後、安倍首相との会談は6月に続き2回目。安倍首相は会談後の共同記者発表で「マハティール氏と手を携え、両国関係をあらゆる分野で力強く発展させていく」と述べた。マハティール氏は「東方政策をより向上、促進させ、日本と協力していく」と応じ、親密ぶりをアピールした。

 マハティール氏は復帰後、財政難を理由に中国の支援を受けた鉄道計画の廃止を表明するなど、経済分野での中国への過度な依存に警戒感を示してきた。6日の会談では、多額の債務を抱えるマレーシアの財政再建支援のため、同国が2千億円分の円建て債券(サムライ債)を日本国内で発行することで合意した。

 また、マレーシアにおける日本の大学の分校設置や、日本が専門家を派遣してマレーシアの交通網の効率化支援に乗り出すことも申し合わせた。日本側はこうした取り組みを通じ、中国を牽制したい考えだ。

 会談では、米国抜きで年内の発効が決まっている環太平洋戦略的経済連携協定(TPP11)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)についても意見交換し、自由貿易体制の維持の必要性について認識を共有した。

企画制作:産経デジタル