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「旧態依然とした体質に風穴」と検察幹部 リニア入札不正

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「旧態依然とした体質に風穴」と検察幹部 リニア入札不正

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リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で、鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)  リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で、鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影) キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM

 スーパーゼネコンと呼ばれる鹿島建設と清水建設の本社に18日、捜査のメスが入った。東京地検特捜部と公正取引委員会による家宅捜索。リニア中央新幹線の建設工事をめぐり、ゼネコン大手4社が事前に不正な受注調整をしていた疑いが強まったためだ。「他の工事では4社が集まり情報交換ということはないが、今回はした。それだけ大きな工事ということだ」。スーパーゼネコンの幹部はこう明かす。入札不正疑惑は、ゼネコン1社の不正から、業界全体に広がった。

リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)
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リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ:EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMフルスクリーンで見る 閉じる

 18日午前9時半過ぎ、東京・赤坂にある鹿島建設の本社に地検の係官らが険しい表情で入った。ほどなくして東京・京橋の清水建設本社にも係官らが入った。
 「“民民”だったら談合していいのか。あまりに旧態依然としている。そこに風穴を開ける意味はある」。ある検察幹部は捜査の意義を強調した。
 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設。リニア中央新幹線の建設はスーパーゼネコン4社から土木技術の粋を集めた大事業だ。民間のJR東海が発注する事業ではあるが、早期全線開業を目指し、建設費の一部は国の財政投融資を原資とした3兆円の低利融資を受けており、「民間の発注であっても、公正でなければならない」(検察幹部)。

 ただ、ゼネコン関係者は「各社の技術力の違いなどを基に、受注調整が行われていた可能性がある」と証言する。

 鹿島建設は「南アルプストンネル」の長野工区を受注している。南アルプスを貫く山岳トンネルは長さが約25キロに及び、地表から最大で約1400メートル下にトンネルを掘る難工事だ。業界関係者は「難工事だけに、スーパーゼネコン4社で、それぞれ得意とする技術が違うため受注を分け合っていた可能性がある」と話す。

 “夢の超特急”の建設はまさに「オールゼネコン」(ゼネコン関係者)によって、談合が行われていた疑いがある。

 独禁法は公正な競争を阻害する行為を禁じている。それは民間企業が発注する工事であっても同様だ。

 鹿島建設や清水建設などの大手ゼネコンは2005年に「談合決別宣言」を出したはずだが、その後も談合は繰り返されてきた。その不正体質の根はまたも絶てなかったのか。

企画制作:産経デジタル