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屋根に乗り上げた大型船 建物は今もそのまま 大槌町【東日本大震災10年 パノラマ】Vol.604

東日本大震災

屋根に乗り上げた大型船 建物は今もそのまま 大槌町【東日本大震災10年 パノラマ】Vol.604

更新 pnr2101220001
屋根に乗り上げた大型船 建物は今もそのまま 大槌町【東日本大震災10年 パノラマ】Vol.604

 東日本大震災の津波で、岩手県大槌町赤浜地区にある2階建て民宿の屋根に、定員230人の大型双胴船「はまゆり」が目立った損傷もなく乗り上げた。がれきの中でひときわ目立ち、外国通信社が世界に配信。津波の脅威を伝える光景として震災当時、世界から注目を浴びた。

 震災から約2カ月後、「倒壊の危険」からクレーンで下ろされ、解体されている。

 はまゆりは、隣の釜石市が所有し、10年以上、観光客を乗せて航行してきた。震災が起きた2011年3月11日は、大槌町の造船所で定期検査中だった。全長約27メートル、乗り上げたときの重さは重油や海水などを含め約200トンあったとされる。津波は防波堤を乗り越え、約150メートル離れた民宿まで、はまゆりを押し流した。

 解体後、震災の風化を防ぎたいという住民の声に押され、大槌町ははまゆりの復元方針を決定。事業費4億5千万円は寄付金を充てる計画だったが、400万円弱しか集まらず、町は断念している。

 現在、周辺はかさ上げされ住宅が建てられ、2018年には国際沿岸海洋研究センターが再建されてる。(2011年3月23日-2021年1月11日、植村光貴撮影)

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