避難指示解除を目指す飯舘村【東日本大震災パノラマ】Vol.382
更新 pnr1702160001
福島第1原発事故で全域が避難区域の福島県飯舘村は、今年7月から村の本庁舎で業務を全面的に再開することを決めている。一部の地域を除いて村は来年3月までの避難指示解除を目指しており、復興を進める狙いだ。
飯舘村は福島第1原発30~50キロ圏にある。全村避難していて、役場機能は福島市内の仮庁舎に移っている。
役場前には、放射線量を表示する機器が置かれていて、一番影響を受けやすい幼児の目線に合わせ地上50センチの空気中の放射線量を測定し、10秒ごとの数値が表示されている。2011年5月の設置時には約9マイクロシーベルト/時間あった数値は、今回の取材時には0.24マイクロシーベルト/時間と大幅に下がっていた。
また、村内には除染廃棄物の「仮仮置き場」があり、「遮」と書かれた黒い大きな袋が積み上げられていた。(2016年2月6日、植村光貴撮影)