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興福寺五重塔の初層内陣・奈良【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

伝統・文化

興福寺五重塔の初層内陣・奈良【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

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興福寺五重塔の初層内陣・奈良【白洲信哉「旅と美」360°パノラマ】

 興福寺五重塔は、730年(天平2)藤原不比等の娘、光明皇后の発願であった。現在の塔は、5回の焼失再建を経て1426年(応永33)再建であり、日本第2位、奈良では1番の高さを誇っている。

 塔とは、梵語ストゥーバを「卒塔婆」と漢字音写し、それを略したもので、仏教の創始者お釈迦様の遺骨(舎利)を納めた大きな墓石であるとともに、寺を建てた人の権力誇示であるとも言われている。

 初層内陣には、東に薬師三尊像。南に釈迦三尊像。西に阿弥陀三尊像。北に弥勒三尊像の四仏及び、すべて二体の菩薩を脇侍に従え、計12体が安置されている。

 僕は猿沢の池から、奈良のシンボルを眺めるのが好きだ。柳の下で池水に写し出される塔に、奈良に着いたことを実感する。遠く飛鳥のとある寺や、大和三山辺りから美しい塔の先が見えたとき、天平の面影が伝わってくるようだったが、内陣もまた格別であった。

 今回は五重塔だけではなく、三重塔同時に参観出来る特別な機会である。10月10日まで。(文・パノラマ写真 白洲信哉氏)
(撮影機材:リコー THETA S )
・許可を得て撮影しています)

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開催名 :興福寺 特別公開2016 五重塔・三重塔
開催期間:2016年8月26日(金)~2016年10月10日(月・祝)

 【プロフィル】白洲信哉(しらす・しんや) 文筆家。昭和40年生まれ、東京都出身。日本文化の普及に努め、展覧会など文化イベントの制作にも携わる。平成25年から骨董(こっとう)・古美術の月刊誌『目の眼』編集長。 

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