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希望の象徴「一本松」 南相馬市【東日本大震災パノラマ】Vol.330

東日本大震災

希望の象徴「一本松」 南相馬市【東日本大震災パノラマ】Vol.330

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希望の象徴「一本松」 南相馬市【東日本大震災パノラマ】Vol.330

 福島県南相馬市鹿島区の南右田海岸に一本だけ松が残っている。岩手県陸前高田市の松と同様、「奇跡の一本松」と呼ばれている。

 4年前の3月11日、この海岸線には高さ10メートルを超す津波が押し寄せた。かつて南北3キロには青々と茂っていた数万本の防風林があったが、この松を除いて津波に流されたり、枯れたりしている。周辺にあった70軒の家屋は流され、54人が犠牲になった。

 地元住民や地域の人たちは、大地に根っこを張り巡らし生き抜こうとしているこの松を、地域のシンボルにして故郷の復興につなげようと、平成25年9月に「かしまの一本松を守る会」を発足した。

 代表の五賀和雄さん(74)によると、元気だったこの一本松も震災から3年半が過ぎたころから「緑の部分は天辺だけになってしまった」という。このため昨年10月に木炭や活力剤、肥料を松の周囲にまいた。効果が確認できるのは今年4月から5月ころだという。また「万が一」に備え、種を採取したり苗木も育てている。先月末には、五賀さんは南相馬市と今後について協議したが結論は出ていない。(2015年2月24日、植村光貴撮影)

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