飛行可能な零戦の操縦席【360°パノラマ】
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旧日本軍の零式艦上戦闘機(零戦)が21日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで一般公開された。日本人が所有し、飛行可能な零戦が日本へ“里帰り”するのは戦後初めて。公開は24日まで。
機体は、輸送時にエンジン、主翼操縦席部分、機体尾翼部分の3つに分解されたときのまま展示されており、零戦の内部を間近で見ることができる。操縦席には人だかりができていた。
企画したゼロエンタープライズ・ジャパン(東京)によると、現存する飛行可能な零戦は世界中に5機。公開された機体は1970年代にパプアニューギニアのジャングルで見つかり、修理を受け米国で飛行していた。先月、国内に輸送された。
所有者のゼロエンタープライズCEO、石塚政秀さん(53)は「昔も今も日本の技術力は世界に誇れるものだということを知って国民に元気になってもらいたい」と話した。戦後70年となる来年は、再び組み立てて日本の空を飛行させたいとしている。(2014年11月21日、植村光貴撮影)
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