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「気仙沼向洋高校舎」は遺構候補に【東日本大震災パノラマ Vol.323】

東日本大震災

「気仙沼向洋高校舎」は遺構候補に【東日本大震災パノラマ Vol.323】

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「気仙沼向洋高校舎」は遺構候補に【東日本大震災パノラマ Vol.323】

 震災のあった2011年に創立110周年を迎えた宮城県気仙沼向洋高校。津波で被災した校舎は3年たっても当時のまま残されていて、震災遺構の候補になっている。

 気仙沼向洋高は、水産を専門とした学校で情報海洋科など3つの学科がある。ホームページによると地震発生時、約170人の生徒が部活動などで校舎内にいたが、近くの指定避難場所に指定されている寺へすぐに避難。地震発生から37分後には津波の第1波が押し寄せ、2波、3波が校舎4階の床までの高さに達したという。避難した生徒、教師は全員無事だった。

 3年がたち、当時改修工事中だった北側校舎は、ボランティアらによって教室内のがれきなどはかなり片付いているが、南側校舎は震災時のままだ。3階には津波で教室に入り込んだ乗用車がひっくり返り、2階の図書館はたくさんの本が魚の死がいと一緒に散乱している。同高によると、南側校舎の床材にアスベストが使われている可能性があり、手が付けられずそのままになったという。

 気仙沼市は3月25日、震災遺構の在り方を考える「東日本大震災伝承検討会議」を開き、気仙沼向洋高校舎など8か所を震災遺構の候補に絞り込んでいる。同会議は今月末までに報告書をまとめる予定だ。(2014年2月24日、植村光貴撮影)

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