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非舗装滑走路に着陸 C2輸送機、UAE輸出へ実証試験

自衛隊・ミリタリー

非舗装滑走路に着陸 C2輸送機、UAE輸出へ実証試験

更新 mov2011130001
航空自衛隊岐阜基地で12日、輸送機C-2が不整地へ無事に着陸した。手前は通常の滑走路。 =12日午後2時40分、岐阜県各務原市(後藤徹二撮影)

 防衛省は12日、航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)で空自の最新輸送機C2による非舗装滑走路での着陸試験を初めて行い、無事に着陸した。試験も成功したとみられる。C2はアスファルトなどで舗装していない非舗装滑走路で離着陸する不整地離着陸機能を開発段階で要求する性能から外していたが、アラブ首長国連邦(UAE)への輸出交渉で非舗装滑走路で離着陸できるか確認を求められ、実証試験を実施した。

 岐阜基地の非舗装滑走路は土や砕石が混ざった路面で、硬さは土のグラウンドほどだ。同日午後、C2は岐阜基地の通常の滑走路から離陸し、基地周辺を1度旋回した後、6分後に土ぼこりをあげながら非舗装滑走路に着陸した。

 着陸成功で一定の不整地離着陸機能があることが実証されたといえそうで、欧州エアバス社製と一騎打ちとなっているUAEからの受注競争に弾みがついた。機体に問題がないか調べた上で近く離陸試験も行う。

 C2はC1輸送機の後継機として平成28年度に開発を完了。26年の防衛装備移転三原則の策定で装備輸出に道を開いて以降、国産装備の初の完成品輸出として旧式のレーダーをフィリピンに輸出する手続きを進めているが、C2の輸出が実現すれば最新装備として初めての輸出となる。

 防衛省は輸出実現に向け、今春から非舗装滑走路での離着陸試験の準備を進めてきた。非舗装滑走路で3月、C2の地上滑走試験を開始し、離陸もできる安全性を確保するため滑走路の長さを1350メートルから2千メートルに延ばしもした。

 防衛省は試験結果を空自のC2の運用の幅を広げることにもつなげる。津波や洪水などの他国の災害時に国際緊急援助活動の人員・物資輸送でC2を派遣する際、現地の滑走路が土砂に埋まって非舗装のような状態でもC2を派遣できる可能性が出てきた。

 中国の南西方面の離島侵攻では空港の滑走路が破壊される事態が想定され、「離着陸可能な状態や場所を検証すべきだ」(政府高官)との指摘もある。

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