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【動画】view 真っ赤に染まる秋の名画 兵庫県豊岡市「安国寺」

自然・風景

【動画】view 真っ赤に染まる秋の名画 兵庫県豊岡市「安国寺」

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客人との会話を楽しむ住職。シルエットとなった2人の奥に、ライトアップされたドウダンツツジが広がる =兵庫県豊岡市の安国寺(川口良介撮影)

 秋が深まり、山あいの小さな寺は、紅葉したドウダンツツジを一目見ようと、参拝客でにわかに活気づく。本堂の障子戸を開け、座敷越しに見る姿は、まるで額縁に納まった名画のよう。日暮れとともにライトアップされると、畳がほのかに赤く染まった。

 兵庫県豊岡市の安国寺は臨済宗大徳寺派に属する禅寺。数度の火災を経て、明治37年に現在の場所に本堂が再建された。

 裏庭の築山に植えられたドウダンツツジは、古いもので樹齢150年を超える。同じ1株から増殖し、今では10株以上になる。本来は上へ上へと成長するが、同寺では雪の重みで枝が左右に10メートル以上も伸び、「雪が作った自然の芸術」とも称される。

 紅葉を迎える11月、約2週間だけ本堂が一般公開され、週末には1日で約3500人が訪れる。

 京都府宮津市から訪れた矢野聡美さん(35)は「娘が9カ月で、色の見分けがつくようになるころ。自然が作り出す鮮やかな赤を感じてほしくて、連れてきました」と娘を抱き、目を細めた。

 長い年月をかけ、強く根を張ったツツジに、同寺の真田義永住職(79)は、「自分の足元を見つめ、今の自分を顧みよという禅宗の『脚下照顧』の教え」を重ねる。「過去を悔やまず、未来におびえず、一歩を踏み出す今を大事に生きよう。そんなことを説法しているような気がします」と話した。

 今年の一般公開は20日まで。期間限定の「名画」には、また来年出合うことができる。(写真報道局 川口良介)

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