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近大マグロ、人工飼料に 餌の資源保護にも貢献

2019.7.23のニュース

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近大マグロ、人工飼料に 餌の資源保護にも貢献

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 世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大は23日、稚魚から成魚まで人工飼料だけで育てた「近大マグロ」を8月から出荷すると発表した。餌となるサバなどの資源保護も進める。餌の輸送や保管の費用も安くできる。

 ただ飼料の主原料はイワシの魚粉に依存している。さらに研究を重ね、将来は大豆などの植物性タンパク質の餌で育てられるようにする。人工飼料で育てたマグロは、東京・銀座と大阪市内の料理店「近畿大学水産研究所」で提供する。

 クロマグロはサバやイワシなどを食べて育つ。40~50キロのマグロを出荷するまでには1匹当たり600~700キロの生魚の餌が必要だが、人工飼料だと給餌量は3分の1に抑えられ、輸送や冷凍保管の手間が省けるという。

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