2019.3.20のニュース
小惑星から岩石?噴き飛ぶ NASA探査のベンヌ
dly1903200005米航空宇宙局(NASA)などのチームは19日、探査機オシリス・レックスで、小惑星ベンヌの表面から岩石とみられるかけらが噴き飛ぶ珍しい現象を観測したと発表した。多くのかけらはそのまま小惑星から遠ざかるが、一部は衛星のように上空を周回して落下し、表面に戻っていたという。
日本の探査機はやぶさ2が観測中の小惑星りゅうぐうや、初代はやぶさが探査した小惑星イトカワではこうした現象は見つかっていない。チームの担当者は「科学者人生で最も驚いた発見で興奮している。仕組みを分析したい」としている。
ベンヌはりゅうぐうとそっくりなそろばん玉形で、直径約500メートル。1月6日、探査機の上空からの観測でかけらが噴き飛ぶ現象を確認。その後も同じ領域でたびたび発生した。かけらは大きくて数十センチといい、今後、組成を詳しく調べる。(ワシントン共同)